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特集 これだけは知っておきたい治療のポイント II 呼吸器 1.呼吸器系薬剤の使い方
鎮咳剤の適応と使い方
著者: 佐竹辰夫1
所属機関: 1名大・第2内科
ページ範囲:P.1598 - P.1599
文献購入ページに移動鎮咳剤の使用は,対症療法に過ぎない.したがって,咳嗽反射の原因になっている気道の感染と炎症,化学的刺激,機械的病巣およびアレルギー,神経性,血管性などの原因を見極め,直接の原因を除いたり,基礎疾患に対する治療を行なうことが大切である.
一例として,呼吸器感染症があれば,a)結核→結核化学療法剤,b)非定型抗酸菌感染が疑われる慢性型の気管支炎→ヒドラヂドなどを試みる.c)マイコプラスマ肺炎→テトラサイクレインかエリスロマイシン2g/日,d)緑膿菌感染→カーベニシリン8〜10g/日,ゲンタマイシン40〜80mg日の併用などの特殊なものの存在にも配慮しながら,起炎菌の確定に心がける.
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