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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント II 呼吸器 2.吸入療法のポイント

IPPB装置の取り扱い方

著者: 田村昌士1

所属機関: 1虎の門病院・呼吸器科

ページ範囲:P.1606 - P.1607

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 IPPB,すなわち間歇的陽圧呼吸を行なう目的は,酸素吸入,エロゾール吸入,調節呼吸あるいは補助呼吸の3つがあり,それぞれの目的に応じて広く用いられている.すなわち呼吸器疾患では,1)呼吸停止あるいは抑制(肺癌脳転移,薬物中毒,呼吸筋麻痺など),2)呼吸不全(慢性気管支炎,気管支喘息,慢性肺気腫,気管支拡張症,肺線維症,肺感染症など)がその適応となる.IPPB装置による吸入療法によって生理学的には,肺胞換気量の増大,気管支拡張作用,ガス分布障害の除去,呼吸筋仕事量の軽減などいくつかの利点がある.なお,装置を正しく理解し使用しなければ,かえって逆効果をもたらすこともあるので注意しなければならない.したがって,吸入療法の実際については次項を参照することにして,ここでは主としてIPPB装置の取り扱い方を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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