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特集 これだけは知っておきたい治療のポイント
II 呼吸器 5.肺疾患の治療と管理
文献概要
慢性肺気腫の病像の把握
慢性肺気腫は病理学的には肺胞腔の破壊とそれに伴う肺胞の異常拡大により顕微鏡的に観察される.臨床的にはこの形態的変化により,残気量の拡大,そして肺胞腔と気道との不均衡すなわち異常に拡大した肺胞に比し気道径が拡大していないことによる不可逆性の閉塞性障害,次いで肺胞の低換気状態が招来し,肺の生理学的役割としての動脈血の生成能が低下することになるのである.この状態の患者群を臨床的に分類してみると,次の如く病期が分類される(アメリカ胸部疾患学会により分類).
①無症状期
慢性肺気腫は病理学的には肺胞腔の破壊とそれに伴う肺胞の異常拡大により顕微鏡的に観察される.臨床的にはこの形態的変化により,残気量の拡大,そして肺胞腔と気道との不均衡すなわち異常に拡大した肺胞に比し気道径が拡大していないことによる不可逆性の閉塞性障害,次いで肺胞の低換気状態が招来し,肺の生理学的役割としての動脈血の生成能が低下することになるのである.この状態の患者群を臨床的に分類してみると,次の如く病期が分類される(アメリカ胸部疾患学会により分類).
①無症状期
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