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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント II 呼吸器 7.現代における肺結核の治療

初回治療におけるRifampicinの使い方

著者: 今野淳1

所属機関: 1東北大抗研内科

ページ範囲:P.1644 - P.1645

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 Rifampicin(RFP)は1957年イタリアのSensiらによってstreptomyces mediterraneiから発見されたRifampicin Bを出発点として誘導された半合成抗生物質でグラム陽性,陰性菌および結核菌に有効である.結核菌に対しては非常に有効でDubos液体培地で人型結核菌の感性菌および種々抗結核剤耐性菌に対して,感性菌と同様に有効で最小発育阻止濃度(Minimum Inhibitory Concentration,MIC)は0.1mcg/mlないし1mcg/mlであり,従来の抗結核剤と交叉耐性は認められなかった1)(表).この試験管内抗菌力はstreptomycin(SM)よりすぐれ,INHとほぼ匹敵するものである.マウスの実験結核症においても同様のすぐれた抗結核作用が認められた.動物試験においてもkanamycin耐性菌’viomycin耐性菌で感染されたマウス結核症に耐性と関係なく効果が認められた.耐性の上昇は比較的早く4代継代培養で100mcg/mlの耐性が認められた.したがってRifampicinによる結核の単独治療はさけねばならないと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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