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特集 これだけは知っておきたい治療のポイント II 呼吸器 8.今日の呼吸器感染症の治療
肺化膿症の内科的治療の限界
著者: 熊谷謙二1
所属機関: 1国立東京第二病院・呼吸器科
ページ範囲:P.1652 - P.1653
文献購入ページに移動肺化膿症とは何か
肺が細菌感染により壊死をおこし膿瘍を形成してくると肺膿瘍あるいは肺壊疽といわれることは周知のことであるが,1952年に篠井金吾氏によりこの両者を総括して肺化膿症と命名された.またさらにフリードレンデル肺炎桿菌性肺炎のような化膿性肺炎や肺癌または異物などによる気管支の閉塞に由来する続発性の肺膿瘍などもこれに含めることもあり,肺化膿症の定義については専門家によっても多少意見の相違がみられるようである.
肺が細菌感染により壊死をおこし膿瘍を形成してくると肺膿瘍あるいは肺壊疽といわれることは周知のことであるが,1952年に篠井金吾氏によりこの両者を総括して肺化膿症と命名された.またさらにフリードレンデル肺炎桿菌性肺炎のような化膿性肺炎や肺癌または異物などによる気管支の閉塞に由来する続発性の肺膿瘍などもこれに含めることもあり,肺化膿症の定義については専門家によっても多少意見の相違がみられるようである.
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