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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント III 消化管 8.消化管疾患治療薬

消化酵素剤の使い方

著者: 名尾良憲1

所属機関: 1東女医大消化器病センター

ページ範囲:P.1692 - P.1693

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消化酵素剤の使用にあたって
 消化管において,食物の栄養素は消化酵素の作用によって分解され,吸収されやすい形に変化されて吸収される.消化酵素は消化液中に含有されており,正常においては十分な機能が発揮されているから,とくに外部より補充する必要はない。消化液の分泌が減退すると,消化酵素が不足するために消化障害がおこり,したがって吸収障害を招くことになる.また消化液の分泌が正常であっても,過食などによって相対的に消化酵素の不足がおこりうる.このような場合には消化酵素剤を投与する必要がおこる.
 消化酵素には,糖質,蛋白質,脂肪などを分解するものがあり,また,その分解の過程において働く酵素も異なるために,その種類と作用は多種多様である.それゆえ単一な消化酵素剤のみでは十分な効果をあげえないために,最近,総合消化酵素剤がさかんに用いられるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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