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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント III 消化管 8.消化管疾患治療薬

腸管感染症と化学療法

著者: 斎藤誠1

所属機関: 1都麹町保健所

ページ範囲:P.1694 - P.1695

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 腸管感染症の大部分はグラム陰性桿菌の感染によって小腸を炎症の場とするもの,大腸を場にするものに大別される.その主な症候は下痢によって表現される.
 小腸を場とする感染症を病原側からみると,コレラ菌,腸炎ビブリオ,サルモネラ,ブドウ球菌などがあげられ,大腸を場とする代表的なものは赤痢菌である.しかし病原大腸菌の感染は菌型によって,急性胃腸炎の病像を示すもの(026,055,0111など),赤痢に等しい大腸炎型の臨床像を現わすもの(028ac,0124など)があり,サルモネラなどの感染群と,赤痢との橋渡し的役割を果たしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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