icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント IV 肝・胆・膵 3.中毒性肝障害の治療

薬物肝障害・治療のコツ

著者: 山本祐夫1

所属機関: 1大阪市大第3内科

ページ範囲:P.1708 - P.1709

文献購入ページに移動
起因薬剤の除去
 中毒性肝障害は毒物あるいは医薬品の服用によって生じた肝障害をいう.医薬品に起因する肝障害はdrug induced liver injury薬物または薬剤性肝障害と呼ばれる.
 医薬品に起因する肝障害の治療においてまず第1に重要なことは,できるだけ速やかに起因薬剤の投与を中止することである.患者は基礎疾患を有し,その治療の目的で投薬を受けているのが普通なので,主治医の注意が基礎疾患にのみ向けられ,発熱,発疹,皮膚掻痒感という薬剤性肝障害の重要な症状が出現していても,なお投薬を続け黄疸の出現により漸く薬剤性肝障害を疑う場合は,決してまれでない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら