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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント

VI 糖尿病・代謝 1.糖尿病治療の問題点

糖尿病患者の食事を外来でどう指導するか

著者: 堀内光1

所属機関: 1済生会中央病院

ページ範囲:P.1758 - P.1759

文献概要

糖尿病食事療法の考え方
 外来で初診の糖尿病患者と問答していてよく聞かされることであるが,糖尿病の疑があるといわれて米飯を半分以下にし,砂糖や菓子は一切とらぬようにした.一般の副食物は普通にとっており,ビールや日本酒は止めてウイスキーにしたというようなことがある.糖尿病治療の目標を尿糖の消失においた往年の考え方がまだそのまま残っている影響である.しかし現在は尿糖陰性化を目標とするのではなく,糖尿病病態のより本質的な所見と考えられる体内のインスリン作用の不足の解消を目ざして治療内容を工夫している.
 そのためにはまず1日摂取総カロリーをきめる.患者個人が日常生活のできる最少カロリーをもってこれに当てる.一般に成人,事務職で標準体重毎kg25〜30Calである.そして総カロリーを各栄養素に配分し,さらにビタミンやミネラルも不足のないよう食品を選択する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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