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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント VI 糖尿病・代謝 1.糖尿病治療の問題点

経口剤による糖尿病の治療

著者: 小坂樹徳1

所属機関: 1東大第3内科

ページ範囲:P.1760 - P.1761

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糖尿病治療の基本と経口剤の適用
 糖尿病治療の目的は,その根底にあるインスリン作用の不足を解消し,糖尿病代謝を正常化した状態を長く維持することによって,好発する急性・慢性の合併症の発生・進行を防止するにある.この目的を達成するため,食餌制限と適度の運動を励行し,必要に応じてインスリンまたは経口剤を併用する必要がある.
 今日使用されている経口剤はいずれもインスリンに代わりうるものではなく,限られた症例にのみ有効であるが,一定の適応を考慮して慎重に用いれば,十分臨床効果の期待できることがほぼ明らかになったと思われる.一面安易に使用され,誤用とみなしうる危険な事例も報じられており,薬物療法の原則を十分ふまえた上で適用すべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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