icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント VI 糖尿病・代謝 5.その他の栄養および代謝異常

ビタミン過剰症に対する治療のポイント

著者: 阿部達夫1

所属機関: 1東邦大第2内科

ページ範囲:P.1792 - P.1793

文献購入ページに移動
 ビタミン過剰症はほとんどすべてが医原性疾患であるといってよい.ことに脂溶性ビタミンは吸収されたあと排泄がほとんどないために,異常に蓄積して過剰症を起こす.この中でビタミンDによるものが最も多く,ビタミンA過剰症がこれにつぐ.ビタミシKによる過剰症は,水溶性K4が広く使用された時代に,新生児においてK4過剰投与により赤血球の溶血が亢進し,過ビリルビン血症から核黄疸を起こす危険もあった.しかしその後天然型K1が使用されるようになって,この副作用は問題にされなくなった.
 水溶性ビタミンは一般にその排泄はきわめて早く,大量を使用してもほとんど副作用は認められない.ただまれにB群ビタミンの過剰投与によって他のビタミンの欠乏症状をみることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら