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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント VII 神経 2.内科医に必要な精神科治療のポイント

神経症

著者: 石川中1

所属機関: 1東大心療内科

ページ範囲:P.1812 - P.1813

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神経症が何故,内科に来るか
 神経症を治療する場合に,内科医に要求される治療のポイントについて述べる前に,簡単に,内科外来では神経症をどのように扱うべきかについて述べる必要がある.
 まず考えなければならないのは,本来ならば精神科を訪れるべき神経症の患者が,何故内科外来を訪れるかという問題である.第一に挙げるべき理由は,神経症としての精神症状が目立たず,身体症状のみが前景にある場合である.この場合は患者も自分が神経症であることを自覚していないし,医師もまたそれに気づかないことが多い.第二のグループは,患者自身も神経症ではないかと思っていたり,あるいは既に専門医に神経症と診断されている,精神症状が主体であるケースであるが,患者自身あるいは家族が精神科にかかることを避けている場合である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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