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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント VII 神経 5.神経・筋疾患におけるいわゆる"難病"の治療と管理

筋萎縮性側索硬化症

著者: 平山恵造1

所属機関: 1順大脳神経内科

ページ範囲:P.1854 - P.1855

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 難病中の難病である.その理由は,本病の病因が不明で,治療として効果的なものがなく,たとえ早期に診断が確定しても,進行を停止せしめることはできず,常に進行性で,発病後多くは2〜3年,長くとも5年以内に必ず死の転帰をとるからである.
 最も悪性な病気とされていた癌においてさえ,近年は治療が著しく進歩し,抗癌剤による治療ならびに,特に早期の手術により,癌の治療効果は大幅に上昇した.そのような意味から癌は治療可能な疾患であり,また治癒せしめることもできる病気であるということができる.これに比し,本病は病因全く不明で,いかなる薬物にも抵抗し,早期診断によっても治療効果は期待できず,必ず死の転帰をとることは,癌以上の難病と言わねばならない(したがって患者に病名をあかすことは慎まなくてはならない).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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