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特集 これだけは知っておきたい治療のポイント VII 神経 5.神経・筋疾患におけるいわゆる"難病"の治療と管理
SMON
著者: 椿忠雄1
所属機関: 1新潟大脳研神経内科
ページ範囲:P.1858 - P.1859
文献購入ページに移動 SMONの新患者の発生は,昭和45年9月のキノホルム使用見合わせ,販売停止措置以降急激に減少し,その後しばらくは少数ながら新患者発生の報告はあったが,この1〜2年は実質的にゼロと考えてよい.また,経過中にみられる急性増悪も著明なものはみられなくなった。すなわち,現在われわれの治療対象になっている患者はいずれも陳旧例であり,治療法も困難となっている,しかし,幸なことに上記の措置以降,軽快した例,軽快しつつある例が多いことも付記したい.本稿では慢性状態の治療について述べる.
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