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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント

VIII アレルギー・免疫 1.アレルギー疾患の局所療法

鼻アレルギーにおけるnasal dropの適応と使い方

著者: 信太隆夫1

所属機関: 1国立相模原病院アレルギーセンター

ページ範囲:P.1864 - P.1865

文献概要

点鼻液の種類
 点鼻液は血管収縮剤が主剤となっている.かつてはアドレナリンが使われていたが,副作用が少なく,作用時間をできるだけ長くするため,最近では種々の薬剤が開発されている.硝酸ナファゾリン,塩酸フェニレフリン,塩酸または硝酸テトラハイドロゾリン,塩酸オキシメタゾリンおよび塩酸トラマゾリンなどである.これらを主剤にした市販点鼻薬を表に示した.
 点鼻薬として望ましいのは,鼻粘膜に対する刺激性が少なく反応性充血ないし腫脹がないこと,血管収縮が大で効果持続時間が長いこと,さらに習慣性がないことである.とくに作用時間が短いと反復使用によりかえって粘膜を刺激する.作用時間は薬剤の用い方と症例にもよるが,アドレナリンは1時間前後,フェニレフリンとナファゾリンは2時間ほどとされ,その他のイミダゾリン系薬剤は遙かに延びて3〜5時間以上とされる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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