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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント

IX 血液・造血臓器 3.薬剤使用のコツ

止血剤の選択と使い方

著者: 滝川清治1 加藤1

所属機関: 1名市大第2内科

ページ範囲:P.1900 - P.1902

文献概要

 出血は血管が破綻し血液が血管外に流出することをいうが,正常な個体では血小板の粘着凝集,次いで血管収縮物質および凝固因子の放出が起こり,一方,組織因子による血中凝血因子の活性化,これに伴う線溶の活性化が関与して止血および損傷の修復がなされる.溢出する血液の圧力がこのような機転の働く余地のないほど強い外科的出血は別として,これらの機能が互いに密接にバランスを保ち正常状態を維持している.この機構のいずれかに病的状態があるときは互いに他系にも影響して出血素因が形成され出血しやすく止血しがたい状態となる.最近一般に用いられる止血剤は表の如くであるが,いずれも単独で目的を果し得るものでなく,病態に応じて種々の薬剤を使い分けることが必要である.以下,出血の原因別にその対策について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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