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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント XI 感染症 1.諸種感染症の治療

敗血症の変貌と化学療法のポイント

著者: 長谷川弥人1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1984 - P.1986

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変貌の概略
 戦前の敗血症と戦後のそれの大きな差異は1)昔多かった基礎疾患のない敗血症は激減し,現在ではほとんどすべての症例は基礎疾患に伴って起こっている.2)溶連菌が主要な原因であったが,戦後それがほとんどなくなり,ブドウ球菌がこれに代わり,最近ではグラム陰性桿菌が主要原因を占めている,といえる.
 図はわれわれの年度別にみた最近約10年の菌検出の推移であるが,この成績は真下の本邦集計ときわめて近似である.またPseudomonasの増加傾向はアメリカの報告でも同様である.さらに注目すべきは2種以上の菌種を証明するいわゆる重複感染例が多くなったことであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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