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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント XI 感染症 1.諸種感染症の治療

緑膿菌感染症の治療と効果判定

著者: 滝上正1

所属機関: 1横浜船員保険病院

ページ範囲:P.1988 - P.1989

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抗生物質療法
 華々しい抗生物質療法時代にあっても,PS症の治療に登場する有効な抗生物質の種類はきわめて限られた少数であった.また,利用し得る抗生物質の中には,その副作用に悩まされるものもあった.しかし最近では,GM,CBPC,SBPCの実用化につづいて,DKBもわが国で開発され,PS症の治療は大きく前進した.
 1)CL:GM,SBPCなどのなかった時代には,CLはPL-BとならんでPS症のための特異的抗生物質であった.副作用が少なく,また,高い血中濃度が得られるという利点から,CL製剤の中,主に用いられているのはCL-Mである.通常,2mg力価(6万単位)/kgのCL-Mを1日量とし,これを2〜3回にわけて筋注する,CLの副作用には腎障害が知られているが,上記の使用量では,腎機能に異常のない限り,問題はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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