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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント XI 感染症 2.特殊な感染症の治療

腸チフス長期保菌者の治療

著者: 平石浩1

所属機関: 1都立豊島病院伝染科

ページ範囲:P.1996 - P.1997

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 腸チフスにおいて長期保菌者とは,放置すればおそらくは生涯にわたって排菌を続けるようなものをいう。本症に罹患後,ある期間排菌が持続するものがあるが,これが1年以上にもおよぶものはまず長期保菌者となる.その頻度は経過者の2〜3%とされている.長期保菌者の中には,本症罹患の既往歴を欠くものも少なくない.
 排菌巣の部位としては腎,骨髄,気管支などもあるが,実際には大部分がふん便中への排菌者であり,そのほとんどが胆道系(肝内および肝外胆管,胆嚢)保菌者によって占められている.さらに,その大多数は胆石症を合併している.ここでは胆道系長期保菌者の治療について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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