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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント

XI 感染症 2.特殊な感染症の治療

Terminal infection治療のポイント

著者: 石山俊次1

所属機関: 1日大第3外科

ページ範囲:P.1998 - P.1999

文献概要

意義
 Terminal infectionとは,もともと広く消耗性疾患その他によって衰弱したときに起こる感染症で,しばしば,死の直接の原因となるような場合に用いられたが,最近では専ら白血病その他の悪性疾患の進行した時期に,これに伴って発症するdrug rebellons infectionをいうようである.このような感染が起こると,多くは死の転帰から免れることは困難であるが,基礎疾患の治療法が進歩して,種々の意味での寛解をみることができるようになってみると,この感染が必ずしも,直ちに死に繋るとは限らず,したがってterminalという言葉が,それほど適切ではなくなったので,induced infectionと呼ばれたり,またこのようなばあい,宿主の感染に対する総合的な抵抗力減弱が関係し,多くは毒力の弱い細菌あるいは真菌が感染源となる.そこでopportunistic infection,low viruleuce infectionなどともいわれる.
 要は同様な感染症を,それぞれ別の角度からみて属性を表現しようとするもので,まだ画一的な定義を定められているものではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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