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特集 これだけは知っておきたい治療のポイント XI 感染症 2.特殊な感染症の治療
妊娠と化学療法
著者: 高瀬善次郎1
所属機関: 1川崎医大産婦人科
ページ範囲:P.2000 - P.2001
文献購入ページに移動 妊婦に化学療法を行なう場合,最も留意しなければならないことは,胎児への影響であろう.また,テトラサイクリン系抗生剤のように,母体に直接,影響を与える恐れのあるものもあるし,さらに,姓娠中毒症などで,腎機能の低下しているものでは,血中濃度の半減期の延長などが起こるので,1回の投与量,投与間隔などに考慮する必要がある.
ところで,妊娠中に頻度の高い感染症は,腟トリコモナス,カンジダなどによる腟感染症,膀胱炎,腎盂腎炎,無症候性細菌尿などの尿路感染症,および前期破水についで起こる羊水感染,胎児子宮内感染などがある.さらに,呼吸器系感染症などの偶発感染症もみられるのである。
ところで,妊娠中に頻度の高い感染症は,腟トリコモナス,カンジダなどによる腟感染症,膀胱炎,腎盂腎炎,無症候性細菌尿などの尿路感染症,および前期破水についで起こる羊水感染,胎児子宮内感染などがある.さらに,呼吸器系感染症などの偶発感染症もみられるのである。
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