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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント XI 感染症 2.特殊な感染症の治療

感染症における副腎ステロイドの使い方

著者: 勝正孝1

所属機関: 1慶大・内科

ページ範囲:P.2004 - P.2006

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 感染症の治療の主役は,侵入病原微生物に直接奏効する抗生剤であることはいうまでもない.一方,感染症の病像の本態は炎症反応である.その病態の改善,修復に対しては抗生剤はほとんど寄与していない.
 感染により生じた炎症反応の改善,修復は宿主生体側の有する免疫,防衛反応等で表現される生体反応による組織修復である.したがって感染症治療の際に病原微生物に直接作用を示す抗生剤使用とともに炎症反応鎮静に有効なる手段を講ずることは大いに意味がある.ただし一般の感染症の場合には,抗生剤の卓効により,これのみの投与と単なる対症療法でこと足りているわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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