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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻12号

1973年11月発行

特集 これだけは知っておきたい治療のポイント

XI 感染症 3.化学療法剤の使い方

マクロライド剤の使い方と問題点

著者: 清水喜八郎1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.2012 - P.2013

文献概要

 マクロライド剤とは,化学構造上,巨大なラクタム環を有することが共通であり,大きくわけると,そのラクタム環を構成する原子数が14からなりたっているものと,16からなりたっているものの2種類がある.前者の14員環は,erythromycin,oleandomycinがあげられ,16員環としては,kitasamycin(leucomycin)spiramycin,josamycin,mydecamycin,propionernaridomycinなどがあげられる.
 これらのマクロライド剤は抗菌スペクトルがグラム陽性菌,グラム陰性球菌,リケッチア,大型ビールス,マイコプラズマにあり,一般にグラム陽性球菌に対して主として用いられているが,マイコプラズマに対してきわめてすぐれた抗菌力をもち,テトラサイクリンとともに有用な薬剤である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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