icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina10巻13号

1973年12月発行

今月の主題 最近の老人病—臨床とその特異性

総論

老人患者の扱い方

著者: 相澤豊三12

所属機関: 1立川病院 2慶大

ページ範囲:P.2044 - P.2047

文献概要

 人によって異なるが,一応65〜75歳という一定の年齢的な幅をもうけて,それ以上を老人といったらよいであろうが,それはあくまで歴年齢で,人生を人為的に区切ったものである.そのような時期には多くの人が疾病の危機に直面し,死は近きにありとの危惧感に襲われ勝ちであるが,中には老年期に至っても,肉体的に表面上老いの衰えをみせない人もいる.でも経る年の歩みは確実に肉体の奥の方で秘かに爪をといで,やがてきたるべき消耗の時を待っているのは事実である.注意すれば,その気配は自分でも気づくはずであり,また現今行なわれている臨床検査を以てすれば,そのきざしを嗅ぎわけることはある程度可能であるのである.そのような状態にある老人患者をどのように取り扱うかというわけであるが,大まかに次のような項目に分けて述べてゆきたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら