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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻2号

1973年02月発行

文献概要

グラフ 血管造影のみかた

肺(その2)

著者: 尾形利郎1 山本鼎1 河井敏幸1

所属機関: 1国立がんセンター病院

ページ範囲:P.213 - P.219

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肺動脈,肺静脈の変化
 1.鑑別診断的なみかた
 肺動脈,肺静脈など肺循環系の異常には,その病変の主体が肺血管系自体にある場合と,血管系以外の肺疾患の影響によって発生する場合の2つが存在する.肺癌を中心とした臨床において,前者は肺血管造影により直接的に肺癌との鑑別が可能であり,後者は肺癌の示す特徴的な変化と鑑別肺疾患の示す特徴的な変化との対比から間接的な鑑別診断が可能である.
 肺血管系自身の病変は決して頻度の多いものではなく,さらに臨床的に肺癌と鑑別を必要とする症例に対象をしぼると,その数はいっそう減少する.しかしこのような疾患群では,肺血管造影によって決定的な診断が可能である点,鑑別診断上重要であるといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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