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ナサニエル・ブランデンの「自尊の心理学」
著者: 浦田卓
所属機関:
ページ範囲:P.261 - P.261
文献購入ページに移動「心」の客観的把握に迫る
さいきん,"生存のための科学"science for survivalといわれるようになったライフサイエンスのうちで,もっとも開発がむずかしく,したがって,もっとも立ち遅れているのは,「心」に関する科学,つまり心理学であろう.
未確立な学問の魅力 しかし私は,心理学にもっとも深い興味を覚える.一つには,ライフサイエンスの他の諸科学,たとえば生物学にせよ,生化学にせよ,生理学(大脳生理学をふくむ)にせよ,また,動物行動学や生態学にせよ,その方法論は大スジがハッキリしており,したがって,今後どういった知識が入手できるかは,およそ想像がつくが,一方,心理学のほうは,方法論すらハッキリ確立されていないだけに,これから入手できるであろう知識の種類と範囲の予想が皆目つかないからである.
さいきん,"生存のための科学"science for survivalといわれるようになったライフサイエンスのうちで,もっとも開発がむずかしく,したがって,もっとも立ち遅れているのは,「心」に関する科学,つまり心理学であろう.
未確立な学問の魅力 しかし私は,心理学にもっとも深い興味を覚える.一つには,ライフサイエンスの他の諸科学,たとえば生物学にせよ,生化学にせよ,生理学(大脳生理学をふくむ)にせよ,また,動物行動学や生態学にせよ,その方法論は大スジがハッキリしており,したがって,今後どういった知識が入手できるかは,およそ想像がつくが,一方,心理学のほうは,方法論すらハッキリ確立されていないだけに,これから入手できるであろう知識の種類と範囲の予想が皆目つかないからである.
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