文献詳細
文献概要
今月の主題 内科領域における輸液と輸血
輸液剤の一覧表と一般的適応
著者: 加藤暎一1
所属機関: 1慶大・内科
ページ範囲:P.290 - P.293
文献購入ページに移動はじめに
正しく行なわれた輸液が抗生物質,副腎皮質ホルモンにも優るとも劣らないdramaticな効果を示すことは多くの方が経験されていることと思う.一方,輸液が広く普及するにつれて,最近輸液の副作用,あるいは輸液による新しい体液障害も出現している.「敵を知り,己を知り戦わば百戦危うからず」という諺もあるように,対象となる患者の病態の的確な把握と,一方,注入する輸液の正しい適応,その長所,欠点などに関しての基礎的な知識さえ持っているなら,そのほとんどは避けられるものと思う.現在市販されている輸液剤は表に示す通りであるが,そのすべてにわたって述べることはいたずらに混乱を招くので,その中心となるいくつかのものについて述べてみたい.
正しく行なわれた輸液が抗生物質,副腎皮質ホルモンにも優るとも劣らないdramaticな効果を示すことは多くの方が経験されていることと思う.一方,輸液が広く普及するにつれて,最近輸液の副作用,あるいは輸液による新しい体液障害も出現している.「敵を知り,己を知り戦わば百戦危うからず」という諺もあるように,対象となる患者の病態の的確な把握と,一方,注入する輸液の正しい適応,その長所,欠点などに関しての基礎的な知識さえ持っているなら,そのほとんどは避けられるものと思う.現在市販されている輸液剤は表に示す通りであるが,そのすべてにわたって述べることはいたずらに混乱を招くので,その中心となるいくつかのものについて述べてみたい.
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