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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻3号

1973年03月発行

文献概要

今月の主題 内科領域における輸液と輸血 血液製剤の正しい使い方

新鮮血輸血の必要なとき

著者: 川越裕也1

所属機関: 1阪大輸血部

ページ範囲:P.314 - P.315

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 新鮮血とは星 新鮮血という名称は保存血に対応する概念として一般化されてきているが,現在法律的にも学問的にも明確に定義されていない.一般に採血後4日以内に用いるものを新鮮血と呼ぶが,実用上抗凝固剤としてヘパリンを用いた血液(ヘパリン血)は採血後24時間以内に使用すべきであり,ACD液を用いた血液(新鮮ACD血)は48時間以内に使用することを原則とし,これらを新鮮血と呼ぶ.また採血は血球ことに血小板の保存のため,シリコン加工ガラス瓶かプラスチックバッグに採血するのが望ましい.これらの新鮮血については可及的速やかに梅毒血清反応,トランスアミナーゼ活性,Au抗原などの検査がなされ,使用者に報告される.採血法および検査による採血早期血の危険性についてほとんど配慮されていないスペンダー血,すなわちいわゆる「生血」と新鮮血は厳密に区別されなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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