文献詳細
文献概要
グラフ 血管造影のみかた
肺(その3)
著者: 尾形利郎1 山本鼎1 河井敏幸1
所属機関: 1国立がんセンター病院
ページ範囲:P.350 - P.356
文献購入ページに移動肺病変は肺動脈,肺静脈など肺の機能血管系に変化を及ぼすと同時に,肺の栄養血管である気管支動脈系にもさまざまな変化をもたらす.
肺疾患における気管支動脈の変化を血管造影によって検討しうるようになったのは比較的最近のことで,1963年Clifftonがカフ付きカテーテルを用い,胸部大動脈を上下で遮断して気管支動脈を造影したのを嚆矢とする.しかし,この方法は適応に制約があり,挿入動脈を損傷することがあるので普遍性をもつまでには至らなかった.
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