icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina10巻4号

1973年04月発行

文献概要

今月の主題 内科最近の話題 心臓

産褥心

著者: 鷹津正1

所属機関: 1大阪医大・第3内科

ページ範囲:P.412 - P.413

文献購入ページに移動
定義
 産褥心postpartum heart diseaseは産褥性心筋症postpartum (postpartal) cardiomyopathyともいわれ,心疾患の既往をもたないものが,分娩後5カ月以内に心不全症状をきたし,しかもその原因が全く不明のものに名付けられた心症患である.少数例において,妊娠最終月に同様の症状が現われるので,総称してperipartumheart diseaseあるいはperipartum cardiomyopathyとも称される.
 本症記載の歴史は古いが,Meadows1),Walshら2)により注意が喚起され,近時世界の心臓病専門家の重要な研究課題の一つとなっている特発性心筋症idiopathiccardiomyopathyの範疇に入るものとして本症をとりあつかっている.わが国における報告は未だ多くはなく,筆者の特発性心筋症100例中本症は4例をみたにすぎない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら