文献詳細
文献概要
今月の主題 内科最近の話題 血液
血管内凝固症候群
著者: 松岡松三1
所属機関: 1新潟大・内科
ページ範囲:P.482 - P.483
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血管内凝固症候群とは,生体内にて何らかの機転によって凝固能が亢進して末梢血管に広汎に微小血栓が形成され,その結果として凝血異常をはじめとする,種々の病態を呈する疾患群を総称したものである.この際め凝血異常は血小板と凝血因子が消費されて減少することから消耗性凝固異常症consumption coagulopathy,多数の微小血栓が作られるという意味から散布性血管内凝固disseminated intravascular coagulation(DIC),血栓ができるときに血管内凝固が起こるという意味から血管内凝固症候群intravascular coagulation syndromeなどの名称が使われているのであるが,本症候群では同時にしばしば線溶の亢進が認められるのである.
血管内凝固症候群とは,生体内にて何らかの機転によって凝固能が亢進して末梢血管に広汎に微小血栓が形成され,その結果として凝血異常をはじめとする,種々の病態を呈する疾患群を総称したものである.この際め凝血異常は血小板と凝血因子が消費されて減少することから消耗性凝固異常症consumption coagulopathy,多数の微小血栓が作られるという意味から散布性血管内凝固disseminated intravascular coagulation(DIC),血栓ができるときに血管内凝固が起こるという意味から血管内凝固症候群intravascular coagulation syndromeなどの名称が使われているのであるが,本症候群では同時にしばしば線溶の亢進が認められるのである.
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