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今月の主題 消化管ホルモンの臨床 消化管ホルモンによる診断法
ガストリン・テスト
著者: 春日井達造1 伊藤健1 青木勲1
所属機関: 1愛知がんセンター・第1内科
ページ範囲:P.574 - P.576
文献購入ページに移動1964年Gregoryら2)は豚の幽門洞粘膜からガストリンを抽出し,化学構造の決定,合成に成功し,Tracyら3)4)は合成で得た多くのpolypeptideから末端のtetrapeptideに活性部分があることを確認した.以来,現在ではこの活性部分を含む各種ガストリン様テトラペプチッドやペンタペプチッドが合成され,これらは生理的胃液分泌機序のうち,胃相の発動を担っている消化管ホルモンであるガストリンに類似し,壁細胞に対する刺激作用がつよく,しかも生理的で,再現性にとみ,ヒスタミンにみられるような強い副作用がない点で胃分泌機能検査の新しい刺激剤として広く使用されるようになった.
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