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臨床免疫カンファレンス・1
Evans症候群の診断で摘脾後完全緩解し,約3年1カ月後SLEを発症した44歳の男性例
著者: 小宮正文1 天木一太2 浜島義博3 本間光夫4 堀内篤2
所属機関: 1東京医歯大第1内科 2日大第1内科 3日大第1病理 4慶大内科
ページ範囲:P.628 - P.639
文献購入ページに移動第1回入院の経過 昭和43年5月初旬,両側下腿に粟粒大〜米粒大の紫斑が出現し,大腿部にまで拡がった.3日後には歯肉出血,舌および頬粘膜に血腫の形成,さらに持続性の鼻出血を認めるようになった.同時に軽い打撲によっても著明な皮下出血をきたすようになったため,5月16日,日大・内科に入院した.
約1年前に,原因と思われるものがなく両側下腿伸側に粟粒大の紫斑が多数出現し,約1週間で消褪したことがある.しかし薬剤および食物によるアレルギーの既往はない.
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