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雑誌目次

雑誌文献

medicina10巻6号

1973年06月発行

雑誌目次

今月の主題 問診

問診の意味づけ

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.678 - P.679

 問診は,病気の診断の糸口となるものであり,それによって病歴(case history)の主な部が作られるという意味で,臨床医は極めて重要なものと理解されてきたものである.
 ところが,この問診が,診断学の中でどのように教えられてきたかというと,そこには教育体系がなく,医学生めいめいは自己流に成長していったのではないかと思われてならない.

問診の意味づけ

著者: 阿部裕

ページ範囲:P.680 - P.681

問診とは何か
 現代の診断学の基盤のほとんどは,症候論symptomatologyの上に立っている.この概念はいまや急速に変貌しようとしているが,患者との問答という形式はひきつづき守られると思われる.そこで問診という行為を介して,医師は何を探ろうとしてきたのか,という命題を考えてみたい.最近,情報科学がいろいろの分野で導入されてきたが,非常に面白い応用は哲学にみられる.哲学の命題は人間とは何であるべきかということになるが,これを解く手がかりは言語のなかにあるといわれている.つまり,われわれが使っている言葉の価値的な面を分析して,正とか邪とか,善とか悪とかといった言葉を使って,われわれ自身が人間をどのように評価しているかを解きほぐしてゆくと,人間はどうありたいかという問題に対する考えを取り出すことができる.ソクラテスやプラトンの哲学は,こういう基礎から出発しているわけである、
 ところが情報科学的なアプローチは,人工言語を使って人間のもつ論理を研究するという行き方をとる.すなわち,人工言語の研究が,それによって表現されている世界の構造の研究につながるわけである.最近の哲学の研究はこういうアプローチによって,数学者が次々と新しい方向を切り開いているといわれている.

患者別問診法

外来での問診のすすめ方

著者: 浦田卓

ページ範囲:P.682 - P.683

はじめに
 医学校を出てほぼ10年ぐらいの間は,診断にもっとも大切なのは臨床検査であって,次が理学検査,さいごが問診だぐらいな認識しかなかった.いま顧みて,たいへんお恥かしい次第である.
 さて,次のほぼ10年ぐらいの間は,理学検査がもっとも大切で,次が臨床検査,さいごが問診だぐらいに考えていた.

入院での問診のすすめ方

著者: 阿部恒男

ページ範囲:P.684 - P.685

はじめに
 患者が入院するときは医師のすすめによるか緊急治療を要する場合が大半で,人間ドックを目的とする場合も増加しつつある.したがって入院目的は明確であり,いずれの場合でも主治医はまず最初に患者ないしは家族にinterviewすることになる.緊急入院の問診を除いた一般入院の例について問診のすすめ方を考えてみたい.
 患者の心理的背景も考慮すると入院してから主治医がinterviewするまでの時間は短い方がよいことは申すまでもない.入院時の患者の心理的身体的状態を速やかに把握して,その患者が適応しやすいようないろいろの問いかけをすることになる.そして,患者の応答を観察しつつ返答の要点を纒めるのが問診であり,病歴作成の第一歩である.問診のすすめ方に外来,入院の区別はないが,入院患者では十分に時間をかけ,細かい点にも留意して正確な情報を把握しうるように心掛けるべきである.問診のすすめ方に関する専門書はほとんど見当たらず,僅かに診断学その他の書物に若干のスペースを割いて記載されているに過ぎない.コンピューターその他の科学の波は医学にも及び,診断治療に応用されつつあるが,問診に応用せしめることは現時点では不可能である.問診は患者個々に対する深い思慮があってはじめて成功するからである.

救急患者の問診のすすめ方

著者: 長洲光太郎

ページ範囲:P.686 - P.687

救急ということ
 私の病院の性質上,救急症例の取り扱い数はけっして多くはない.ことに交通外傷のごときものについては私はごく常識的な知識と経験しか持ち合わせがない.ただ私の外科医生活も30数年になり,いわば戦前からの「old general surgery」を専門としているのであるから,どのような救急患者でも一応取り扱ってきたし,それに対し全く無策だというわけではない.少なくとも非常識な取り扱いはしないだろうと思っている.その点が多少は取柄かもしれない。
 過去8年余りで私のところの手術例数は約5000例あったが,救急的手術は1割余りであろう.そういう中には83歳の老人の急性イレウスとか大量吐下血,あるいは生後直後の新生児の開胸開腹緊急手術など,バラエティは必ずしも乏しくはない.そういう経験がこの記述の基礎にあるものと思って御了解ねがいたい.

小児の問診のすすあ方

著者: 巷野悟郎

ページ範囲:P.688 - P.689

 問診によって病状経過を組み立て,そこに客観的な検査成績を導入して診断へ到達する.したがって,問診は患者から必要な情報をひきだす手段であって,診療上欠かすことができないのであるが,小児の場合は,自分から訴えたり,症状を適確に表現する能力に欠けるので,小児の問診には2,3の特徴がある.

老人の問診のすすめ方

著者: 藤井潤

ページ範囲:P.690 - P.691

 老人が来診したら,診察にかなり時間がかかるものとまず覚悟する.老人は動作がおそく,衣服の着脱などに時間がかかるばかりではなく,問診に時間がかかるのである.同じ老人でも,現在,社会的活動をしている人では,比較的容易に問診ができる.若い人に比べると,既往歴や現病歴が長いのは止むをえない.隠居をした老人や長期間寝たままの老人では,問診自体に手間どることが多い.社会との接触が乏しくなると,他人からの問いを理解したり,それに対する返答を表現したりする能力が低下してくる.
 筆者の病院の外来では,初診時の診察時間に1人あたり20分の時間を用意してあるが,老人の患者の診察には30分を越すことがある.問診は理学的所見をとったり,検査を進めていくときの道標的役割をもっており,問診のできない患者,例えば非常に耳の遠い老人とか,高度の痴呆のある老人で,問診ぬきに診察してみると,問診の重要性をあらためて感ずる.問診なしに診察すると,灯なしに暗夜を歩くのに似た不安がある.

系統別問診法

神経疾患の問診のすすめ方

著者: 飯田光男

ページ範囲:P.692 - P.693

 一般に問診は医師側の疾患への精通度を直接反映するものであり,その疾患への経験が深ければ深い程,完全に近い問診がとれることになる.したがって完全無欠な問診をとることには,臨床経験と同じく終着駅はないといえるし,毎日毎日が修練の場となる.
 問診は患者およびその疾病にアプローチする第一関門であり,これを理想的に完全に果たすことは診断への大きな助けとなり,あるいは直接に結びつくものであり,これは神経学領域ではその感が特に深い.

循環器疾患の問診のすすめ方

著者: 太田怜

ページ範囲:P.694 - P.695

人をみて法をとけ
 狭心症の診断には,問診がきわあて重要で,極論すれば,それが診断の唯一の手がかりであるかもしれない.したがって,狭心症が疑われたならば,問診は特に念入りに行なう必要がある.
 いつから,どんなときに,どんないたみが,どのようにはじまって,どれだけ続いて,つまりそれは発作的な胸内苦悶なのか,とすれば,最近1週間の間になん回ぐらいあったか,さらには,その前の1週間にくらべて,発作回数は増えていないか......などである.

消化器疾患の問診のすすめ方

著者: 名尾良憲

ページ範囲:P.696 - P.697

問診の必要性と心がまえ
 消化器疾患の診断にあたって,問診の必要性がきわめて大きいことはいうまでもない.正しい問診を基礎として,診察と検査の方向を定めることが,正しい診断の決定への近道である.すなわち問診によって,診察および検査の重点をどこにおくべきかのヒントが与えられるわけである.
 とくに急を要する疾患においては,検査の順序をたてることが重要で,かつ要領よく診断をすすめるべきで,このためには問診が大切な情報を提供することになる.

呼吸器疾患の問診のすすめ方

著者: 金上晴夫

ページ範囲:P.698 - P.699

 われわれが患者を最初にみた時,問診をすすめながら患者との対話によって,最も重要な症状を引き出し,疑診をおくべき疾患を頭の中で整理し,それを確定診断にみちびくべき諸検査を行ないながら,診断をつけるのが普通である.多くの場合,問診をすすめながら,ほぼ診断がつけられることが多い.したがって諸検査の成績は,診断の裏付けをするのに用いられることが多い.
 呼吸器疾患の場合,最も多い症状は咳,疾,血痰,胸痛,息切れ,発熱などで,これらの症状は,単独で現われたり,あるいは2っ以上の組み合わせで現われる.しかも,ある種の呼吸器疾患にのみ特別に現われるという症状は少ない.ただその出現の仕方が,急に現われるか,徐々に現われるか,どのような組み合わせで現われるかによって,疑診をおくべき疾患が異なってくる.しかも患者の性別,年齢,職業歴,既往症やそれまでに患者のうけた治療法などを考慮することによって,疑診をおくべき疾患は,範囲がぐっと狭くなるのである.もちろん,患者の性別,年齢,自覚症状とその現われ方,職業歴,既往症を含めて,どのような場合にはいかなる呼吸器疾患を最も強く疑うべきか,そして稀な場合ではあるが,このような呼吸器疾患も念頭におくべきであるという呼吸器疾患の全貌を頭の中に日頃から整理しておくことが最も大切である.このような整理がついていなければ,患者との問診によっても疑診をおくべき病気を正しくピックアップできないので,問診を進めながら患者から必要な正しい情報を引き出すことができなくなる,問診というのは,患者と漠然と話しをすることではなく,患者との対話によって,必要な情報を患者から引き出して診断のための正しい路線へ一刻も早くのせることにあるのである.

血液疾患の問診のすすめ方

著者: 日野志郎

ページ範囲:P.700 - P.701

 "どこがお悪いのですか"なんて聞こうものなら,"それが分かっていれば,わざわざ病院まで来ませんよ"といわれそうな気がして,"どんなお具合ですか"と尋ねることにしているが,話をうまくもっていかないと,それから後の意志の疎通が順調に進まなくなる.その意味で,教科書の順に聞いていくのは愚の骨頂であろう.聞くべき項目を落としてはならないが,患者がもっとも関心をもっている事項からはじめるのがよい.
 患者の言に耳を傾けることは大切だけれども,患者の中には枝葉末節にこだわって,余分なことばかりしゃべって,肝心なことはいわない人がある.大事なことを故意に隠していることもあるし,忘れていることもある.もちろん先入観にとらわれるのはよくないが,ある程度見当がついたら,適当な質問をまじえながら本筋へ話をもっていく必要がある.それには病気に対する広い知識,いまの場合には血液疾患に関する知識をもっていなければならない.しかしすべてに完全な知識をもつことは望めないから,ある程度のところで診察なり検査に移り,この病気,あるいはこの種類の病気ではないかと考えるにいたった段階で成書にあたってみて,聞き落としていたことを問いなおす,といった手順を繰り返すことが肝要である.

婦人科的問診のすすめ方

著者: 古谷博

ページ範囲:P.702 - P.703

 すべての場合にあてはまることであるが,問診は診断の出発点であるから,その上手下手によっては診断の予知に影響するのみでなく,医師の知識の程度も現われてくるものである.婦人科の問診をうける患者の羞恥恐怖,嫌悪感,疑いなどは深刻なものなので,いたわる気持で患者の信頼をうけなければならない.例えばはじめから形式的に尋問型できいたり,いきなり月経,結婚,妊娠,分娩のことについて問診するのは患者に不快感を起こさせやすい.また同伴してきた夫,母(実母か婚家先の母か),家族(本人との関係)などと一緒に問診する場合には,ことに医師の態度,用語,環境に細心の注意が必要である.
 一般に婦人科的問診の際には温和に談話し,はじめは単純な主訴についてたずね,次第に現症,既往歴,家族歴,家族的,社会的環境にふれ,最後に系統的な婦人科問診に入り,患者の信用を得た上で,婚前妊娠,性交,入工妊娠中絶など差恥心を起こさせやすい質問を必要な場合にするようにしなければならない.また一回で全部の問診がすまないことが多く,診察が終わってから追加の問診をすることもある.

精神科的問診のすすめ方

著者: 新福尚武 ,   川室優

ページ範囲:P.704 - P.705

 問診は,精神科的疾患の診断では,非常に重要な位置を占めるが,問診だけで診断しようとするのは邪道で,必ず表情,態度,行動を仔細に観察し,それに生理学的検査を加えなければならない.

症状別問診法

脳血管障害の訴え

著者: 亀山正邦

ページ範囲:P.706 - P.707

 脳血管障害例の問診にあたっては,初診時には,患者から聞く場合と患者の家族ないしは目撃者から聞く場合がある。患者から聞く場合には,患者の意識,知能の状態を十分にたしかめておく必要がある.診療の原則として,患者の主訴を聞くことは先決であるが,主訴のはっきりしない場合も少なくない.

頭痛

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.708 - P.709

頭痛における問診の意義
 頭痛は多種多様な原因で起こるので,日常の診療では問診によりこれらを大まかにふるいわけ対処することが必要である.ことに頭痛を主訴とし,問診がとくに重要と思われる疾患群は次の2つである.第1はいわゆる慢性頭痛で数カ月以上に及ぶ頭痛を訴えるが,他に身体的異常のないものである.これらは私どもの神経内科外来患者の約20%を占め,診断のつかぬまま医医師の間を転々とし,時には脳腫瘍の疑いのもとに種々な苦しい検査を受けている.このような慢性頭痛の65%は,筋収縮性頭痛,片頭痛で,問診のみで推定がつき,身体的異常所見がなければほぼ診断を確定できるものである.第2は頭蓋内のspace takinglesions(脳腫瘍,硬膜下血腫など)で,これらは早期に診断し,手術すれば全治することができる.問診で少しでも疑いがあれば診断確定のために積極的に種々な検査を行なうべきである.

てんかんの訴え

著者: 中沢恒幸

ページ範囲:P.710 - P.711

てんかん=ひきつけではない
 てんかんというと,すぐ"ひきつけ,大発作,けいれん"を連想するが,それはたまたま第3者に一番はっきり判る状態ということであって,外に現われない発作が数多くあることを第1に留意しなければならない.そればかりでなく意識がはっきり(清明)している発作もいくつか存在するのである.
 しかしいずれにしろ,てんかんは短時間(一定時間)内の発作であり,患者は自覚しようとしまいと,いやな体験に違いないので同情と理解をもって根気よく問診すること,また付添いの家人も"もしやてんかんでは……?"という不安とこの病気に対する嫌悪感をもっているので,全体の発言の中から発作の状況をつかみとるよう心掛けるべきである.

めまいと問診

著者: 渡辺勈

ページ範囲:P.712 - P.713

 めまいは医師にとっても患者自身にとっても,とらえにくく表現のむずかしい症候である.
 患者はめまいの苦痛を医師によく理解してもらいたいとのぞみ,医師はその訴えの裏づけとなる所見を早くつかみたいとのぞむ.

不整脈に関する患者の訴え

著者: 五十嵐正男

ページ範囲:P.714 - P.715

 臨床診断上,問診の重要さははかり知れない程大きいことは,この特集号の各頁から感じとられることと思う.
 不整脈診断に関しては,問診は決しておろそかにできないとは言え,他の疾患の診断の場合よりも,そのウエイトは軽くなっている.何故かというと,問診の基礎になるところの不整脈による症状が,まったく非特異的で,他の疾患の場合よりも診断の助けにならないし,診察時に不整脈さえあれば心電図で100%確実に診断ができるからである.だがある種の症状は不整脈の存在を疑わせるのに充分であり,不整脈診断がそこから出発することが多いので,まず不整脈による症状について考えてみたい.

胸痛と問診

著者: 石見善一

ページ範囲:P.716 - P.717

 胸痛の問診に際して考慮すべき点は,第1には胸郭内には種々の臓器があり,そのほとんどが胸痛の原因となり得るのに反し,我々のもつ胸痛の知識は極めて断片的なものである点である.第2には胸痛は重要臓器の疾患に必発でもなく,また原因疾患の重篤さと疼痛の程度との間の相関も必ずしも強くない点である.即ち比較的軽くても死に直結するような重要なものから,いかに激烈でも大勢には影響のないものまで,種々雑多なものが含まれている.第3には胸痛にはその臓器自体よりの疼痛の他に,関連痛,他臓器への圧迫による疼痛等が混在しており,さらには腹部臓器の疾患も胸痛として訴えられる場合があることである.
 表1は胸痛の原因となる臓器および重要な原因を一括表示したものであるが,胸痛の問診に際しては,これ等を念頭に,直ちに治療を要する重要疾患をまず第1に鑑別をしながら問診を進めていく必要がある.しかしまた同時に先入観をすて,広い視野にたって問診をめるべきで,機能的なものを器質的と誤診するの愚を犯してはならない.

せきと呼吸困難に関する訴え

著者: 本間日臣

ページ範囲:P.718 - P.719

せきについての問診
 せきは気道内異物を外界へ排出するための最も有力な肺の防御反応の一つである.この重要なせき反射は,咽頭,喉頭,気管,気管支などの刺激が迷走神経を介して延髄のせき中枢に伝えられることによって生ずる神経反射運動であり,最も敏感な箇所は咽頭,喉頭,気管分岐部および第一次気管支分岐部である.これを念頭におき,次にせきの原因を大別すると,
 1)塵埃,煙,小さな異物,毒ガスなどの刺激性ガス

腹痛と問診

著者: 川井啓市 ,   佐々木善二

ページ範囲:P.720 - P.721

問診の要点と意味
 腹痛を訴えてくる患者についての問診の要点は,まず急性腹痛によるショック状態で応答不能の場合を除き,次の項目にしたがって系統的に聞き出すことにある.
 すなわち,1)痛みの部位,程度,放散痛の有無,2)食餌との,また内容との関係,3)最近の生活状態(過食,過飲),4)潰瘍性病変・胆石症等の既往の有無,5)排便・排尿との関連,6)随伴する嘔気・嘔吐,黄疸,発熱,下痢,その他体動との関連,女性の場合に生理との関連である.

食欲の異常と問診

著者: 本田利男

ページ範囲:P.722 - P.723

 食欲の異常は昔は胃の緊張状態によるといわれていたが,現在では中枢性の異常であると考えられている.例えば胃腸切除後や迷走神経切除後では充分に食欲は保持されているが,食欲中枢のある側頭葉や前頭葉の領域の病変では食欲は非常に低下してくる.

便通異常に関する患者の訴え

著者: 大貫寿衛

ページ範囲:P.724 - P.725

はじめに
 患者が便通異常を主訴として医師を訪れる場合,その訴えは下痢・便秘・交替性便通異常の3つに大別できるので,このおのおのについて順を追って考えてみることとする.もちろん,こういった便通の異常を訴える者は,それだけでなく他にいろいろの随伴症状を持っているはずであるから,それらを聞き出しながら整理してゆくことによって,かなり考えをまとめることができる.

むくみと問診

著者: 関清

ページ範囲:P.726 - P.727

はじめに
 初診時の問診によって,病名の範囲は相当狭まり,以後の理学的あるいは臨床検査の方向づけには,相当役立つものである.しかし疾患により,その程度はいろいろで,例えば,狭心症や胆石症での診断における問診の位置は高いが,むくみでは原因が複雑なせいもあってそれ程ではない.

発熱と問診

著者: 吉植庄平

ページ範囲:P.728 - P.729

 発熱患者の問診は,実際に当面する頻度が高いので,充分な予備知識をもって対処する必要がある.微熱があるといって来た場合と,中等度以上の発熱があって一見しただけで判断のつく場合とでは,当然ながら問診のやりかたも異なってくる.
 微熱と中等熱との区別は,すでにたびたび1,2)のべたところで,問診の際にはそう厳格な区別を求めているのではないので,その点を理解して,患者の問診に当たっていただきたい.

出血と問診

著者: 安部英

ページ範囲:P.730 - P.731

 出血症状に関する問診も,出血が皮膚や粘膜の出血斑を主体とするもの,鼻血や吐血,喀血あるいは下血や血尿,性器出血などのように出た血液が体外に出されるもの,あるいは関節内出血や筋肉内血腫などのように,相当量の血液が体腔内や組織内に貯留しているものなど,それぞれの模様によって多少の相違がある.たしかに同じく出血症状といっても,それらが示す臨床症状にはかなりの違いがあるが,基本として血液が血管外に出ることは同じであるので,ここではそれらに共通な問診のすすめ方について考えてみたい.
 表は筆者が通常,出血患者に臨み,当面する出血の局所および全身症状について問診をすすめる際の順序を模式的に示したものであるが,それは大体4段階に分けられる.すなわち,まず1)この度の出血が最初に現われた時の模様について訊ねた後,2)それ以後の経過で出血状況がどのように変化したかを聞き,さらに3)その間に自然治癒または治療で軽快ないし不変,悪化した際はその反応性について質し,最後に4)これまでの既往歴や家族歴について訊ねることにしている、もちろんこの間にあって,この出血のおこる機序が血管性か血流性か,あるいは血小板や凝固因子,線溶活性などの血液成分によるかの見当をつけ,それらについても設問するが,それは各段階にわたるものであるので表には割愛した.

体重異常と問診

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.732 - P.733

 体重異常の問診にとりかかる前にまず必要なこと,それは初診の患者のすべてを対象に身長と体重を計測し,それをカルテの第1頁目に誰がみても分かるように記録しておくことである.あたりまえのことのように思われるかもしれないが,少なくとも外来患者のカルテをみせて頂いた限りでは,励行されていないからこそ,こういうことをまず最初に述べておきたいのである.

不定愁訴の処理

著者: 石川中

ページ範囲:P.734 - P.735

不定愁訴とは
 不定愁訴という言葉は,従来から漠然と使われていた用語であるが,東邦大学の阿部達夫教授は,「体がだるい,疲れやすい,足が重い,頭が重い,動悸がする,息がきれる,胃がもたれる,など漠然とした愁訴で,しかもそれに見合うだけの器質的疾患の裏付けがない場合これらの愁訴を不定愁訴と呼んでいる」と定義し,この不定愁訴をもつ患者を不定愁訴症候群と呼び,その中には(1)心因が主な原因になっている神経症型,(2)心因とは無関係に自律神経失調がある本態性自律神経失調症型,(3)精神的ひずみから自律神経失調を惹起,あるいは自律神経失調が精神障害を惹起した心身症型の3つの型があると述べている.
 すなわち,不定愁訴の不定という意味は,愁訴に相当する器質的疾患がない,つまり,愁訴の原因を定めることができないという意味であるが,同時に愁訴が多彩であり,また消長が著しいので不安定な愁訴であるというニュアンスも持っている.

Sexに関する問診のすすめ方

著者: 岡惺治

ページ範囲:P.736 - P.737

はじめに
 性の解放時代といわれながら,日常診療の対話の中で,性に関することがらは,とかく水面下に没していることが多い.それは患者側だけでなく,医師側にも,何となく「気恥かしく」,「さけて通りたい」気もちがあるためではなかろうか.
 しかし人間にとって,性生活が重要な生活場面であることは,論をまたない.とくに,mentalな要素の強い現代人の性は,自覚症状と深いつながりをもっている.したがって,問診の過程で性生活にふれていくことは,時に重要な手がかりを得ることにもなるのである.

カラーグラフ 臨床医のための病理学

VI.腎疾患(1)

著者: 金子仁

ページ範囲:P.742 - P.743

 腎疾患は数多い.最も多いのは糸毬体腎炎であろう.すっかり治さないと慢性腎炎から萎縮腎となり尿毒症で死亡する.針生検が発達して,臨床医も腎の組織像を見る機会が多くなった.
 嚢胞腎は両側腎が全くチステ化してしまう恐ろしい病気だが,原因はまだ分からない,幼児型と成人型がある.往々ここに載せたように嚢胞肝を伴う.恐らく先天性奇形が大きい原因だろう.

グラフ 血管造影のみかた

心臓(その3)

著者: 都築正和

ページ範囲:P.746 - P.751

 今回までの2回にひき続き,左心系の造影と冠状動脈造影について述べる.左心系の造影を造影部位によって分けると,
 i)左心房造影

神経・筋疾患における電気診断法

著者: 鳥居順三

ページ範囲:P.753 - P.759

 近年エレクトロニクスの発達により,新しい電気刺激装置や記録装置が開発され,神経・筋疾患の病態を電気生理学的に検査することが容易になってきた.このような電気診断法に用いられる検査には,筋電図,強さ期間曲線,運動および知覚神経伝導速度測定法などがあるが,これらの検査を組合わせることによって電気診断を決定することができる,以下それぞれの検査法について簡単に述べ,具体的な症例についての所見を例示して見ることにする.

保険問答

VI.起立性低血圧,イリタブルコロンを伴った本態性低色素性貧血

著者: 守屋美喜雄 ,   古平義郎

ページ範囲:P.738 - P.740

 守屋 昭和20年生まれの女性だから,比較的低色素性貧血がよく見られる年齢層である.そして,起立性低血圧,さらにirritable colonということになると,なにか患者さんの姿がほうふつと目の前に浮かんでくるようなタイプだ.
 投薬の中で,若干,気になるのは,初診から見てだいぶ日にちがたっている患者であるにもかかわらず,ノイビタの25 mgが2Tab出ていることだ.50mgが未だに必要かどうか,問題にされやすいと思う.

症例

Xanthin oxydase阻害剤(Allopurinol)の白血病6MP療法への応用

著者: 河村節子 ,   相沢中 ,   小松良彦 ,   近江忠尚 ,   富田重照 ,   吉田豊 ,   松永藤雄

ページ範囲:P.761 - P.763

 近年の新しい理念に基づいた白血病治療のプログラムの中で6-mereaptopurine(6MP)は,6MP,ステロイド併用療法の時代よりは一歩後退したとしても,今日依然として白血病治療の主座の1つを占めている.
 6MPが生体内で受ける反応は,1つはInosinic andguanylic pyrophosphorylaseにより核酸合成阻害に有効な活性型であるThioinosinic acid(TIMP)へ,他の一つはXant血in oxydaseに触媒され不活性型物質であるThyouric acid(TUA)への酸化2)である.この2っの反応が6MPの臨床効果と関連し,6MPの耐性発現機序はTIMPへの合成不足とTUAへの急速な酸化反応の充進とで説明される3)4)5)

心電図講座

心筋硬塞の心電図

著者: 森文信

ページ範囲:P.764 - P.767

 心筋硬塞は典型的な症状をもって発症すれば,心電図なしに診断をつけることもできる.また,血清酵素学的にも診断が可能であるが,確定診断は心電図によらなければならない.確実な診断のみならず,部位・ひろがりを知り,予後を推定することができる.

medicina CPC

悪心,嘔吐があり,急激なるいそうを伴って死亡した高カルシウム血症の1例

著者: 高須照夫 ,   本田利男 ,   小黒八七郎 ,   井上昇 ,   浦野順文 ,   尾形悦郎

ページ範囲:P.768 - P.779

症例 N. K. 32歳,男子,工員
入院時主訴 悪心,嘔吐.るいそう傾向
家族歴 4人姉弟の末子.兄が腎疾患で死亡

図解病態のしくみ

水・電解質平衡の異常(1)

著者: 河合忠

ページ範囲:P.782 - P.783

 電解質はイオンの形で体内に存在し,多くはイオンとしてはじめてその生理的機能を発揮しうる.ところが,電解質がイオンとして存在するためには必ず水に溶解していることが必要である.したがって,水平衡と電解質平衡の間には切っても切れない密接な関係が存在しているわけである.
 水分は,成人男子では平均体重の約60-70%,女子では脂肪組織が多いため体重の約40-50%を占める.幼児ではさらに水分が多く,新生児では80%にまで及ぶ.体内の水分のうち約70%は細胞内に,約30%は細胞外にあり,血管を流れる血漿水分は細胞外水分の一部であって,体重の約6%を占めている.体液水分の容積は中枢性に調節されており,主として下垂体前葉から分泌される抗利尿性ホルモン(ADH)の作用によって,腎から排泄される尿量によって調節されている.

検体の取扱い方と検査成績

血球酵素の検査

著者: 仁科甫啓

ページ範囲:P.784 - P.785

 最近注目されてきている検査に血球酵素測定がある.この検査の目的は酵素欠乏による先天性溶血性貧血症などの検索のために行なう.血球酵素とは赤血球または白血球内の酵素を指し,通常,取扱われている血清酵素とは異なる.血清酵素では活性上昇が診断の目安となるが、血球酵素測定ではむしろ活性低下の検索が主となる.ここでは血球酵素のうち,赤血球酵素の取扱い方を中心に述べる1)

緊急室

急性睡眠剤中毒の救急治療

著者: 川田繁

ページ範囲:P.786 - P.787

 急性睡眠剤中毒の多くは自殺を目的とするもので,薬剤による自殺者は睡眠剤および鎮静剤によるものが最も多い、また睡眠剤の乱用,過量摂取による事故もよくみられる.

手術を考えるとき

末梢動脈閉塞性疾患と手術

著者: 稲田潔

ページ範囲:P.788 - P.789

 末梢動脈閉塞性疾患は,従来本邦では比較的少なかったが,社会生活の欧米化に伴い動脈硬化性疾患が増加しており,またこの種疾患に対する外科的治療は近年著明に進歩し,従前に比べ面目を一新している.したがって一般臨床家も,これらの疾患について一応の知識を要求されるようになったといえる.
 本稿では,日常しばしば遭遇する末梢動脈閉塞性疾患のうち,主な2,3のものの手術適応,時期などについて述べ,諸家の参考に供したい.

小児の診察

新生児の反射

著者: 藤井とし

ページ範囲:P.792 - P.793

 新生児の神経機能の特徴は,伸経系の発達の途中で未完成で,皮質化現象が起こりつつあり,新生児期は皮質下優勢である.新生児の運動機能は全く反射であり,反射は神経学的発達の特徴となり,反射の欠如と疾患,消失時期と発達および異常などの関係がみられる.

くすり

小児とくすり

著者: 橋本政章

ページ範囲:P.794 - P.795

はじめに
 小児,特に2年未満の乳幼児では意外にすんなりくすりをのんでくれる場合が多いが,どうしてものんでくれません,と母親の訴える場合も少なくない.剤形は主にシロップであるが,散薬ならよくのむがシロップはダメという子にも時に遭遇する.しかし,くすりがどの程度必要であろうか.近来外来を訪れる子ども達は,少なくとも都会地では軽症あるいは生理的反応程度の,むしろそのまま経過をみたいようなものが多い.事実くすりを3日分与えても母親の選択で残してしまう場合が多いようだ.そんなときくすりをのまないからといって注射をすることは,心理的影響も考えて小児科医としては諒承し難いことだ.
 こんな観点から平常子どもとくすりについて考えている所を述べてみたい.ただしこれはあくまで臨床第一線外来の比較的軽症児の多い診療についてであり,重症入院児については別の扱い方があり,ここでは触れない.

オスラー博士の生涯・10

マギル大学で教えていた頃の世界の医学界の動向とオスラーの関心の焦点—1880-1883

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.798 - P.801

 オスラーは25歳(1875年)でマギル大学の生理学の教授となり,生理学と病理学とを組合せた講義や実習を行なったが,モントリオール総合病院では病理医として臨床と基礎の橋渡しをした.獣医学校でも教えて,比較病理学の研究をも行なった.1877年からは学生監として学生の世話をひきうけた.学会活動や学会雑誌の編集にもかなりの時を捧げた.
 1878年(28歳)には内科教授となり,脳,神経,心臓,血液,結核,心内膜炎などの感染症の病理組織学的研究をすすめ,また内科教授法については英国での先輩を師として学んだ.

新設医大内科めぐり

基礎と臨床の垣根を取りはらう研究体制—杏林大・内科

著者: 青柳利雄

ページ範囲:P.760 - P.760

 昭和45年4月に本医学部は発足したが,未だ周囲に農地の緑がみられる三鷹の付属病院の開院は同年8月1日であった.
 本学設立の趣旨は高度の人間愛と倫理感および医療技術を身につけた実地臨床医の養成を主眼としている.

私の本棚

—ルネ・デュボス著 木原弘二訳—人間と適応—生物学と医療

著者: 牛場大蔵

ページ範囲:P.797 - P.797

「人」の本性をえぐる
 かねてから宿主・寄生体関係や腸内フローラに深い興味をもってきたルネ・デュボスが,「人」の探求を目指して苦悩し,該博な知識を駆使して一つの終着的考察に達したのが,本書の原本"Man Adapting"である.
 本書のテーマは,健康か病気かは環境からのチャレンジに適応する努力において,生物が成功したか否かという点に設定された.しかし人間が人間として存在するゆえんは,その秀れた適応力にあることはたしかでありながら,その能力のゆえにまた,破壊的な条件や習慣にも順応できるという矛盾,過去に人間が進化の過程でえたと自負する技術的,医学的な進歩にもかかわらず,人はあくまで"earthy"であり,大地との接触を失ったならば,その強さも消失する,という矛盾にデュボスはジレンマを感じたにちがいない.

ある地方医の手紙・12

「ブッ返る!」(1)

著者: 穴澤咊光

ページ範囲:P.802 - P.803

W先生
 「所変われば品変わる」という言葉,医学の世界にあてはめるならば,「所変われば疾病変わる」といえるでしょう.東北のこの地方都市に住みついて,私にとって最初の大きな驚きの一つは,当地の疾病像が私の留学していた米国はもちろんのこと,東京の大学病院の病棟でみられる疾病像とあまりにもかけはなれていることです.例えば肺癌に較べて胃癌がやたらに多く,腎盂腎炎が糸毯体腎炎やネフローゼとは比較にならぬほど多く(とくに梅雨のころ),糖尿病や痛風は東京ほど多くもないし程度の軽いものが多く,膠原病は5年間にSLEたった1例だけ,米国であれほど多かったサルコイドーシスや真菌症にはついぞお目にかかったことがありません,白血病も稀なのです.

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吉田富三博士を偲ぶ

著者: 長谷川泉

ページ範囲:P.745 - P.745

 癌研所長吉田富富三博士が逝去され,5月1日築地の本願寺で葬儀があった,癌研究会と佐々木研究所の合同葬で,常陸宮さまを初め多数の参列者があつた。供花は拝辞され,遺影を飾る白菊と蘭だけで祭壇がしつらえられていた.
 人工肝癌と古田肉腫と呼ばれる実験癌の研究で世界の癌研究に大き生寄与をなした業績は,2度の恩賜賞文化勲章受賞と,ノーベル賞に擬せられたことで,今さら改めて述べるまでもない.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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