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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻6号

1973年06月発行

文献概要

今月の主題 問診 症状別問診法

頭痛

著者: 田崎義昭1

所属機関: 1北里大・内科

ページ範囲:P.708 - P.709

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頭痛における問診の意義
 頭痛は多種多様な原因で起こるので,日常の診療では問診によりこれらを大まかにふるいわけ対処することが必要である.ことに頭痛を主訴とし,問診がとくに重要と思われる疾患群は次の2つである.第1はいわゆる慢性頭痛で数カ月以上に及ぶ頭痛を訴えるが,他に身体的異常のないものである.これらは私どもの神経内科外来患者の約20%を占め,診断のつかぬまま医医師の間を転々とし,時には脳腫瘍の疑いのもとに種々な苦しい検査を受けている.このような慢性頭痛の65%は,筋収縮性頭痛,片頭痛で,問診のみで推定がつき,身体的異常所見がなければほぼ診断を確定できるものである.第2は頭蓋内のspace takinglesions(脳腫瘍,硬膜下血腫など)で,これらは早期に診断し,手術すれば全治することができる.問診で少しでも疑いがあれば診断確定のために積極的に種々な検査を行なうべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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