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雑誌目次

雑誌文献

medicina10巻7号

1973年07月発行

雑誌目次

今月の主題 化学療法剤—現状とその使い方

最近の感染症の変貌と化学療法の動向

著者: 北本治

ページ範囲:P.818 - P.819

疾病全体の中で占めるウェイト
 感染症の変貌には色々の側面がある.
 まず,感染症が疾病全体のなかで占あるウェイトについての変貌はどうであろう.科学の未発達の時代には,感染症による死亡と罹病が,他のいかなる疾患よりも多かった.近代医学ことに化学療法剤の開発によってこの局面は打開され,感染症による死亡は,もしも第二次性の感染を除くならば,第3位に位置するようになった.すなわち,心血管性の疾患による死亡が第1位となり,ガンによる死亡が第2位となり,感染症はその次となったのである.Sabinはこの状況を述べて,感染症はNo 3 killerであるといっている.しかし心血管性疾患やガンの場合といえども,第二次性の感染症によって死を招き,あるいは死を早めるということは日常はなはだ多いことであり,これらを含めるならば人類の死亡を招く原因としての感染症は第3位以上であろうと推定されるのである.罹病については,今なお第1位といってよい.

新しい化学療法剤

ペニシリン系抗生物質

著者: 三木文雄

ページ範囲:P.820 - P.822

はじめに
 ペニシリンは毒性が低く,作用が殺菌的で,組織移行も良好なことなどの利点に加え,6-Aminopenicillanic acidを基に数多くの合成ペニシリンが開発されて以来,その臨床応用範囲も大幅に拡大した.しかし,個々のペニシリン系抗生物質の特徴を正しく把み,適応を選択して投与しなければ,予期した治療効果を挙げ得ないことになるので,以下,合成ペニシリンを中心に,個々の薬剤の特徴,適応症,使用上の問題点などを整理し,ペニシリン系抗生物質投与の参考に供したい.

セファロスポリン系抗生物質

著者: 山作房之輔

ページ範囲:P.824 - P.825

 セファロスポリン系抗生剤は7 Aminocephalosporanic acid(7-ACA)の誘導体で,6 Aminopenicillanic acid(6-APA)を母核とするペニシリン剤と類似の構造を持ち,作用機序が細菌の細胞壁合成を阻害する点も共通である.ペニシリン剤は長い開発の歴史の間に,Penicillinaseに対する抵抗性の付与や,抗菌スペクトルの拡大が行なわれ,個々の薬剤が個性的で多彩であるのに,セファロスポリン剤では現在のところ,薬剤間に抗菌力の強弱と体内代謝の差をみるのみで,スペクトルの変化に乏しい.種々の細菌が産生するβ-lactamaseはペニシリン剤とセファロスポリン剤の両方を分解するものもあるが,通常は双方に対する作用が多少とも異なっており,例えば,Penicillin G耐性ブドウ球菌がセファロスポリン剤に感受性であるように,スペクトルの差がみられる.双方の薬剤アレルギーは一部交叉する.

マクロライド系抗生物質

著者: 中山一誠

ページ範囲:P.826 - P.827

 Macrolideとは,1957年Woodwardにより,巨大なるLactoneと,それにglucoside結合するaminosugarおよびcarbonyl基を共通の基本構造とする抗生物質に名付けられたものである(図1,2).本稿では抗菌スペクトルおよび代謝様式の類似するLincomycin,ClindamycinおよびRifampicinについても言及する.
 Macrolide系抗生物質は主としてグラム陽性菌,グラム陰性球菌,大型ウイルス,マイコプラズマなどに抗菌力のある中範囲抗生物質で,SA,PC,SM,TCなどに耐性のブドウ球菌にも有効である.作用機序は蛋白合成阻害とされており,Macrolide系抗生物質およびLincomycin系抗生物質にはそれぞれ相互間に完全ではないが交叉耐性がある.

テトラサイクリン系抗生物質

著者: 松田静治

ページ範囲:P.828 - P.829

 近年,抗生物質の構造の一部を変えることにより抗菌力の増強,体内動態などに特色をもたせた改,良薬剤が注目されているが,Tetracycline(TC)系薬剤で,これに相当するのが最近の持続性TCすなわち,DoxycyclineとMinocyclineである.本稿ではこの両剤につき特徴,用い方などを中心に解説を加えてみる.

アミノ酸配糖体系抗生物質

著者: 藤井修照

ページ範囲:P.830 - P.831

 化学療法剤の普及とともに変貌しつつある各種の感染症の治療において,一連のアミノ酸配糖体系抗生物質は重要な位置を占めている.これらは共通して広域スペクトルを有し,抗結核剤として不可欠の薬剤である反面,第8脳神経,腎に対する障害作用があり,使用法は慎重を要する.
 現在市販されているアミノ酸配糖体系抗生物質と総称される薬剤として下記のものがある.

合成抗菌剤

著者: 斎藤篤

ページ範囲:P.832 - P.833

 今日の一般細菌感染症の治療は抗生剤療法が主流をなしており,新しい薬剤の開発においてもSulfonamide(SA)剤をはじめとする化学療法剤には格別の進歩をみないが,従来のものに種々の改良を加えて,よりすぐれた薬剤にしようとする努力は続けられている.以下,これらのうちでも比較的新しい化学療法剤の2,3について述べる.

化学療法剤の選び方・原因菌不明の場合

敗血症

著者: 富岡一 ,   藤山順豊 ,   増田剛太

ページ範囲:P.834 - P.835

 敗血症には自然治癒がなく,抗生剤療法の登場により,はじめて治癒が期待できるようになった疾患である.しかし近年グラム陰性桿菌(GNR)性敗血症が増加し,難治性とshock対策から,治療法には従来にもまして,多くの識者の関心がよせられている.しかもGNR性敗血症の経過はきわめて早急である.筆者らの経験では71例中39例が死亡し,死亡した39例中22例は血液培養陽性の日より1週間以内(15例は3日以内)に死亡している1).したがって菌検出上に迅速性がつよく要求される一方で,菌検出,確認をまたずして早々に治療にふみきらざるをえなくなっている.これらを勘案しての菌陰性ないしは不明時の敗血症の治療法にふれてみる.

髄膜感染症

著者: 村山隆志

ページ範囲:P.836 - P.837

 各種細菌感染症において,効果的な化学療法を行なうためには,起因菌を証明し,それに対して感受性を有する確率の高い抗生物質を選び,その薬剤の有効量が病巣内に到達することが必要である.
 しかし,早期診断,早期治療の絶対的に必要な髄膜炎においては,起因菌を証明してから治療を開始することは事実上不可能であり,したがって日常の診療に際してはその時点では起因菌不明のまま治療を開始しなければならないことが多くなる.また一方どの場合においても,起因菌をできる限り証明するように努め,その感受性型を把握しておくことは,次の感染症に適切な化学療法を行なうために最も大切なことである.

呼吸器感染症

著者: 青柳昭雄

ページ範囲:P.838 - P.839

 呼吸器感染症では喀痰中より分離された細菌は2種類以上のことが多く,いずれが起因菌であるかの判断が困難であることがしばしば存する.
 これは口腔・咽頭などの常在菌によって喀痰が汚染されるためで,これをさけるのに,喀痰の表面を何回も洗滌した後に培養する1),咽頭培養と喀痰培養を同時に行なって両者の成績より判定する1),気管内にテフロン針などを穿刺して気道分泌物を採取する2)3),気管支造影用のゾンデを挿入して可及的病巣部に近い分泌物を採取する4),などの種々の方法が行なわれているが,一般検査としては繁雑であり,かつ必ずしも絶対的なものではない.

胆道感染症

著者: 斎藤玲

ページ範囲:P.840 - P.841

 胆道感染症の原因菌を検索する手段としては,直接胆嚢胆汁を採取することは難しいので,Meltzer-Lyon法により,十二指腸液を採取し,そのB-胆汁の細菌学的検査に頼る方法がとられている.しかし,一般に内科臨床において,患者に常に本法を施行することは困難であり,原因菌不明のまま,化学療法を開始せざるを得ないことが,他の感染症に較べて多い.このような場合,化学療法剤を選択する背景として,胆道感染症の原因菌として頻度の高い菌を目標とし,その推定菌に対して感受性が高く,かつ病巣部位すなわち胆汁への移行が良好な広域性スペクトルの薬剤を選ぶことが基本となろう.この基本に従い,まず胆道感染症の原因菌および化学療法剤の胆汁への移行性について述べる.

尿路感染症

著者: 石神襄次

ページ範囲:P.842 - P.843

はじめに
 尿路感染症はその他の感染症と異なり,尿という極めて容易に採取しうる検体があるため,それを分離,培養することによって比較的簡単に原因菌を同定しうるものと考えられている.しかし,種々の原因によって原因菌不明のまま治療を施行しなければならない場合も少なくない.
 原因菌不明の場合としては,まず第1に症状が急性でかつ自覚症状が激しいため,起炎菌の同定をまつまでにとりあえず治療を開始しなければならない場合が考えられる.第2には自覚症状,尿所見その他から明らかに細菌性尿路感染症と推察されるにもかかわらず,被検尿の培養結果が陰性に終わっている場合である.このさい,尿沈査の鏡検では明らかに細菌を証明していることも少なくなく,大部分が来院までになんらかの形で化学療法をうけていた症例である.この両者は,同じように原因菌不明といっても,その病像が根本的に異なっており,薬剤の選び方も自ずと異なった観点からみる必要がある.そこでここでは,この2つの場合について,それぞれの化学療法剤の選び方を述べることにする.

腸管感染症

著者: 今川八束

ページ範囲:P.844 - P.845

 腸管感染症の本態は複雑であり1),これを厳密に定義することは困難であるが,一応ここでは腸管にもともと器質的な病変がなく,原発的に腸管内へ病原微生物が侵入し,増殖することが主因となって発症したもの―その主要臨床症状は,発熱,腹痛,病的分泌物を伴った下痢--に限りたい.したがって,憩室炎,潰瘍性大腸炎等や,チフス性疾患は除外する.
 腸管感染症の病因となり得べき病原体としては,赤痢菌(R),サルモネラ(Sal),腸炎ビブリオ(Vib),病原大腸菌(P-C),が最も普通であるが,近年はエルシニア(Y.ent.)がこれに加わった2)-7).さらにブドウ球菌,ボツリヌス,ウェルシュ菌,アリゾナ等の細菌や,赤痢アメーバ,ウィルス等が知られているが,ブ菌以下の細菌はもっぱら食中毒による集団発生がその大多数を占め,散発例は極めて稀である8).ウィルスについても同様で,我国では伝染性下痢症や茂原下痢症が知られている.またコクサッキー,エコー等のウィルスによる下痢症の存在も明らかであるが8),散発例の頻度についてはほとんど不明である9).もっともこれらウィルスの場合は,一部集団発生の場合にのみ検査対象となされ,すべての場合に及んでいないのが現状である.したがって,原因菌不明という場合,ウィルスをも含めて全く未知の病原体によるものか,あるいは検査不充分のために一見不明にみえるのかは極めてむずかしい.

術後感染予防

著者: 酒井克治

ページ範囲:P.846 - P.847

はじめに
 術後感染は,1.手術が直接の誘因となって起こる手術創の感染と,2.手術後に併発する肺炎あるいは尿路感染など手術創以外で発生する感染とに大別されるが,以下では術後に起こる手術創の感染にかぎって,その予防的化学療法にどのような薬剤を選ぶべきか考えてみたい.

新生児,未熟児感染症

著者: 中沢進

ページ範囲:P.848 - P.849

 小児死亡の2/3は1年未満の乳児で,この内2/3は生後4週未満の新生児,特に未熟児の占める割合は化学療法の普及した現況においても減少の傾向を示していない.この原因の一部として生体発育機構の未熟性(抵抗性の減弱),出産時の各種障害,奇型等の諸問題も多分に介在しているが,感染症に原因する死亡が成熟児でも10%,低出生体重児では20%前後とされており,化学療法の利用如何により開拓される余地が多分にある.
 この年齢層の感染症中重症化の傾向を辿り易い代表的なものとしては肺炎,敗血症,化膿性髄膜炎,軟部組織の炎症等であり,特に肺炎の占める比率は大きい.東京都母子保健院で観察された新生児剖検例の結果をみても,死亡原因の約20%を肺炎が占めている点からも理解できる.

試験法

抗生物質感受性試験法,特にディスク法よりの薬剤選択

著者: 金沢裕

ページ範囲:P.850 - P.851

 細菌の薬剤感受性試験法としては専らディスク法が行なわれているので,本法を中心に薬剤選択の問題点にふれてみたい.

副作用

化学療法剤の副作用

著者: 清水喜八郎

ページ範囲:P.852 - P.853

 化学療法剤の本来の作用は細菌の代謝を阻止することによって抗菌力を発揮するが,人体に対して無害というわけにはゆかない.今日私たちが使用する化学療法剤は多かれ少なかれなんらかの副作用がみられる.
 しかし一方使用可能な薬剤数も多く,そのなかには類似の薬剤がかなり存在する.したがって副作用をもつ薬剤は当然その使用は制限されなければならない.

アンケート・私の治療法

進行癌患者の治療中に併発した感染症の治療方針

著者: 坂部孝

ページ範囲:P.854 - P.855

進行癌と感染
 切除不能の進行癌に対し制癌化学療法が積極的に行なわれるようになったが,その治療中に合併する感染がしばしば経験され,癌による全身性あるいは局所性の抵抗減弱と,制癌剤による白血球減少,免疫抑制などが関与して,感染が死因に直接関連するような場合も少なくない.固形癌患者のうち最も頻度の高い消化器系の癌症例では,感染の起こる場は大別して次の3つである.すなわち,1)癌巣から連続性にあるいは穿孔などにより,癌巣周囲組織または腹腔,胸腔などの感染,2)癌巣より遠隔の呼吸器系,泌尿器系,肝胆道系などの感染,3)これらの感染巣からの全身感染,である.このような感染の起炎菌のほとんどは消化管,気道あるいは皮膚の常在菌で,健康な状態では病原性の低いいわゆる弱毒菌が重要な役割をはたしていることが少なくない.とくに,癌巣付近では常在菌は多種多様で,胃癌に例をとれば,胃内細菌は潰瘍症例に比し菌の種類および菌数が非常に多く,穿孔などが起これば宿主の条件と相まって重篤な経過をとる.

白血病患者治療に併発する感染症に対する治療方針

著者: 伊藤宗元

ページ範囲:P.856 - P.858

 白血病,特に急性白血病の治療は近時の抗白血病剤の次々の開発とその多剤併用療法により著しく進歩し,完全寛解はもとより,長期生存例も見られるようになった.現在行なわれている白血病治療は生体内白血病細胞をできるだけ殲滅する方法であり,反面それは正常細胞組織にも障害を与え,生体の感染防禦作用を著しく低下させる.このため顕性,不顕性の体内感染を潜行性に進行させる.一時代前までの本症死因の最も多かったのは出血死,特に脳内出血で,次いで腫瘍死であった.しかし近時の本症死因の半数以上は,白血病治療がある程度効果があらわれ,寛解時の感染症併発によるものである.この感染を如何に克服するかが,近時白血病治療の最も大きな課題である.
 本症感染症の特徴は外部よりの病原菌の侵入というよりも,生体内常在細菌叢を形成している微生物が,生体免疫力の低下とともに病原性を持つことであり,咽頭,気管(支)肺,消化管,尿路,外陰部,皮膚等あらゆる微生物の存在しうる所よりの炎症に始まり,それが致死的感染症へと移行する.

合成ペニシリン,セファロスポリン系抗生物質の大量療法の適応

著者: 原耕平 ,   斎藤厚

ページ範囲:P.859 - P.861

はじめに
 一般に抗生剤大量使用する場合は,1)抗生剤の臓器内濃度を高める,2)有効濃度を長時間維持させる,3)使用薬剤の抗菌スペクトルを広める,4)抗菌力を変化させる(Bacteriostatic→Bacteriocidal)などを目的とするわけであるが,その弊害として常在菌叢の変化による菌交代現象や長期投与におけるビタミン欠乏,Herxheimer様反応の出現の可能性および使用抗生剤自体による種々の副作用等が考慮されなければならない.したがって,使用する抗生剤は当然chemotherapeutic Indexの小さいものを用いる必要があり,現在専ら合成セファロスポリン系抗生剤やペニシリン系薬剤がよく使用されるわけである.しかし,大量投与といっても,例えば抗生剤が通常よく移行する尿路における疾患とMacrolide系抗生剤以外は移行しにくい呼吸器系における疾患の場合のように,感染の場所,病態の相違,起炎菌の種類等によって,抗生剤の選択も投与方法も異なってくる.ここでは呼吸器感染症におけるこれら2剤の大量療法について述べる.

合成ペニシリン,セファロスポリン系抗生剤の大量投与の適応—特に直視下心臓内手術に関して

著者: 小林寛伊

ページ範囲:P.862 - P.863

 直視下心臓内手術においては,種々の異物を心臓内に残存させるため,ひと度術後感染症をひき起こすと,死に繋がる危険性が大きく,術後ある時期まで予防的化学療法を行なう必要性に迫られる.

合成ペニシリン,セファロスポリン系抗生剤の大量投与の適応

著者: 西村忠史

ページ範囲:P.864 - P.866

 従来抗生剤の大量療法についてはPc製剤,特にPc-Gの重症細菌感染症,ことに心内膜炎らに対する投与が行なわれ,その有効性が認められている.近年,抗生剤の大量療法に再び関心が高まっているが,その背景には種々の基礎疾患に合併した重症細菌感染症の増加があるといえよう.すなわちそれら疾患の起炎菌の薬剤耐性,また生体側の感染抵抗性減弱を招来する基礎因子による重症化らの問題を如何に化学療法の面で克服しようかという所に,今日の大量療法の意義も存在しているといって過言ではなかろう.
 実際に通常の感染症に対する適正使用量,用法をもってして,このような性格の感染症治療が極めて困難であることは,最近多くの実地医家の経験する所である.このような見地から大量療法の対象も,疾患の種別(髄膜炎,敗血症,肺膿瘍等)はさることながら,起炎菌からもグラム陰性桿菌の如き,高度薬剤耐性菌種が対象となろう.しかし大量療法といえども決して安易に行なうべきでなく,使用薬剤の選択が重要で,それには化学療法係数の高いこと,殺菌作用を有し,組織移行性のよいこと,副作用のない点が配慮されねばならない.ところで用法としては静注による投与が行なわれるが,径口,筋注投与は疾患の性質,患者の負担からも実際にはなかなか行ないえない.

座談会

化学療法の最近の問題点

著者: 国井乙彦 ,   紺野昌俊 ,   石引久弥 ,   清水喜八郎

ページ範囲:P.868 - P.876

今日,さまざまな事情によって感染症は複雑な変貌をみせはじめ,その的確な状況把握と対応策とが求められている.また,多種にわたる抗生剤の,注意深く,きめ細かい,有効な使い方が心要になってきた.化学療法の発展に伴い,新たに提起されつつある問題をめぐって--

グラフ

抗生物質による聴器障害の病理—動物の内耳の病理組織像を中心に

著者: 秋吉正豊

ページ範囲:P.881 - P.888

耳毒性抗生物質と聴器障害
 耳毒性抗生物質の種類 医療用に開発されている抗生物質の種類は1967年頃までで,すでに142種ほどが報告されているので(Gottlieb and Shaw,1967)1),その後に開発された新しい抗生物質を加えると,現在ではかなりの種類の抗生物質が医療用に用いられているように思われる.
 これらの抗生物質のうちには聴器を障害して,めまいや,耳鳴または聴力低下を起こしたり,はなはだしい場合には完全な難聴をきたすものもある.このような抗生物質による聴器障害が臨床的に注意されるようになったのは,硫酸ストレプトマイシン(硫酸SM)が結核症に対する優れた治療薬として登場した1945年以後のことである.

カラーグラフ 臨床医のための病理学

VII.腎疾患(2)

著者: 金子仁

ページ範囲:P.890 - P.891

 糖尿病(D. M.)は最近高齢者や肥満者が多くなって,問題となってきた疾患である.膵のランゲルハンス島が犯されるが,腎糸毬体に病変が起こることが稀でない.高血圧,血尿,蛋白尿等が出る.これをKimmelstiel-Wilson症候群と呼ぶ.尿毒症で死亡する場合もある.
 紅斑性狼瘡(S. L. E.)は自己免疫疾患といわれ,LE現象やLE細胞が出るので有名な疾患だが,腎糸毬体にwire loop lesionと呼ばれる病変が起こり,やはり尿毒症で死亡する場合がある.
 腎癌は通常グラウィッツ腫瘍と呼ばれ,明るい細胞が特徴である.腎孟や尿管や膀胱に発生する腫瘍は移行上皮癌が一番多い.

グラフ 血管造影のみかた

脳(その1)正常脳血管像とその読影要点

著者: 水上公宏

ページ範囲:P.894 - P.900

 1927年,Egas Monizによって開発された脳血管撮影法は,神経学的診断の補助手段としてきわめて価値が高い.1937年,清水健太郎教授による経皮的穿刺法の創始は本法を実施しやすいものとし,造影剤の改良と相まって,現在広く普及するに至った.本法は脳血管の形態学的変化のみならず,脳血管動態をも観察することが可能なため,神経学的補助診断法としての価値が高いのみならず,脳病態変化を知る上にもきわめて重要な手段である。本シリーズにおいては脳血管撮影の読影の要点を簡単に記述し,各疾患におけるその果たす役割について解説する.

症例にみる精神身体医学

心臓神経症

著者: 石川中

ページ範囲:P.878 - P.880

はじめに
 内科の外来を訪れる心身症として,比較的多いものに心臓神経症がある.心臓神経症は「心臓・血管症状を前景に示す神経症」と定義されているが,前景にある身体症状としては,動悸,息切れ,めまい,手足の冷感,手足のしびれといった同一系統の循環器系の症状を示しても,その基盤にある神経症のタイプとしては,不安神経症,ヒステリー,強迫神経症,心気症,抑うつ症といったふうに,色々のものがあり,決して同一の精神状態像ではない.
 心臓神経症の中では不安神経症タイプのものが最も一般的である.不安神経症という概念は,フロイトがはじめて提唱した疾病単位であるが,彼の不安神経症の症状記載の中には『……不安の感覚に一つまたは多くの身体機能の障害,すなわち呼吸,心臓の働き,血管運動の支配,分泌機能の障害が結びつくこともある.これらの組み合わせから,患者は,ある時はある契機を,ある時は他の契機をひきだして,「心臓のけいれん」,「呼吸困難」,「発汗」,「激しい空腹」などを訴え,その供述では不安感情が,しばしば全く隠れてしまったり,それと気づかずに「具合が悪い」とか「不快だ」とかいうのである』といった記載,あるいは「心臓機能の障害としては動悸,短期間の不整脈,長くつづく頻脈や心臓のひどい衰弱状態などを伴うもので,これと器質的な心臓病との鑑別は必ずしも容易ではない.これを擬似狭心症などというが,診断上厄介な領域である」といった記述もあり,不安と循環器症状が互いに密接な関係にあることはフロイトの時代から知られていた.ここに,典型的な不安神経症タイプの心臓神経症の症例を紹介してみよう.

専門医に聞く・14

結婚後,急激に肥満傾向,その後,多尿,口渇,やせを主訴として来院した39歳の男子の例

著者: 池田義雄 ,   伊藤徳治 ,   後藤由夫

ページ範囲:P.901 - P.905

症例39歳男公務員
 学生時代身長167cm,体重57kgだった.27歳結婚後,急激に肥満傾向.30歳で72kg.33歳健診で尿糖陽性.昭和43年7月(35歳)口渇・多尿・やせ(56.5kg,3力月で15kg減)を主訴とし,当科専門外来受診.3週間の入院加療,2週間の食事療法(1800カロリー)のあとD8601g→0.5g(退院時)投与にてコントロール良好となり外来通院へ(表1参照).

心電図講座 小児心電図の判読・1

心筋障害

著者: 大国真彦

ページ範囲:P.906 - P.909

小児心電図判読上の注意点
 小児心電図の判読は難しいとか,乳児の心電図を内科医が見るとすべてFallot四徴に見えてしまうというような声をよく聞く.特に乳児の心電図の判読は内科医を悩ますものであり,ややもすれば敬遠されることになる.
 この意味で小児心電図の判読に当たって注意すべき点をまず述べると,次のような諸項目が挙げられることになる.

臨床免疫カンファレンス・2

高γ-グロブリン血症と高度な肺線維症様像を伴い,形質細胞性肺炎と診断された一症例(生存中)

著者: 三上理一郎 ,   岡安大仁 ,   河合忠 ,   山中晃 ,   影山圭三 ,   堀内篤

ページ範囲:P.910 - P.922

症例 ○久○富○ 39歳 男性 ガラス工
主訴 労作時呼吸困難持続性微熱.
家族歴 特記すべき事なし.

図解病態のしくみ

水・電解質平衡の異常(2)

著者: 河合忠

ページ範囲:P.926 - P.927

 血漿中の電解質のうちもっとも多量に含まれているのは食塩,すなわちNa+Cl-である.Na+は血漿中に平均142mEq/lの割合で含まれ,陽イオン総量の約92%を占めているし,Cl-は平均110mEq/lで,血漿中の陰イオン総量の約71%を占めている.Cl/Naの濃度比は平均して73%,65-80%になっている.したがって,NaClは酸塩基平衡の維持,筋収縮性,神経の刺激伝導性に重要な役割を示すが,とりわけ滲透圧の維持が主要なはたらきであろう.しかも,飲食物中の主要な電解質成分であり,もっとも多量に失われるのも食塩である.そこで今回はNaClについての病態を考えてみよう.

検体の取扱い方と検査成績

尿の細菌・微生物学的検査

著者: 猪狩淳

ページ範囲:P.928 - P.929

 腎盂腎炎,腎盂炎,膀胱炎などの尿路感染症が疑われるときには尿の細菌検査をおこなうことはいうまでもない.尿をとって細菌検査をし,その結果から感染症を診断し,さらに検出された菌の化学療法剤感受性試験をして,その成績から治療薬剤をえらぶのがふつうである.
 しかし尿の細菌検査は思ったほど簡単ではなく,そこには検査成績を誤らせるいろいろな原因があり,ひいては結果の解釈を誤らせることになる.

緊急室

溺れ

著者: 川田繁

ページ範囲:P.930 - P.931

 東京消防庁管内の月別の水難事故発生時の救急車出動件数(表1・A)にみられるように,溺れ患者の発生は水泳シーズンに多いのは当然ながら,シーズン外にも発生している.溺れは,河川,海,プールと限らず浴槽,貯水槽,水溜りなどへの転落でもよくみられる.地域的には東京(233件),千葉(103件),神奈川(245件),大阪(192件),兵庫(124件),福岡(125件)と海水浴場や水泳施設の多いところに多発している(昭和46年).年間の溺死者はいずれも4000名を越え(表1・B),とくに幼年者,老年に多く,また男子に多い.本稿は盛夏の候の掲載予定なので,"溺れ"を取り上げてみた.

手術を考えるとき

老人と手術

著者: 田中大平

ページ範囲:P.932 - P.933

 手術侵襲を加えるという立場から老人をみると,内科的立場からするよりも,一層厳重な条件を付して取り扱いを慎重にせねばならないと思われる.そしてその加えるべき条件は主に老人のもつ,1)術前の悪化したrisk,2)随時に多発する合併症,3)臓器機能予備力の低下という3つの問題の中にある.それらの条件を普遍的に規定することは容易ではないが,手術に当たっては個々の患者についてそれを推定する必要がある.

小児の診察

口腔

著者: 北山徹

ページ範囲:P.934 - P.935

 口腔は体の内部の病態を容易に観察しうる唯一の窓口であり,小児の診察では口腔・舌・咽頭の検査は絶対に省略できない.ただし嫌うことが多いので,必ず診察の最後に行なうこととし,またできるだけ自然の光でみる習慣をつけたい.その所見によってわれわれは実に多くの疾患の診断上のヒントを得ることができる.例えば脱水症の判定に口腔粘膜・舌の乾きは重要なポイントとなるし,麻疹の早期診断にKoplik斑はあまりにも有名である.チェックポイントとしては奇形の有無,唾液分泌状態,口腔粘膜,舌の乾燥の有無,粘膜色調,発赤,粘膜疹,白斑,出血,滲出物,偽膜,舌苔,乳頭腫脹などであるが,日常小児の診療上よくみられる重要な口腔内所見と疾患との結びつきについて述べてみたい.

くすり

風邪薬—そのえらび方

著者: 鈴木哲哉

ページ範囲:P.936 - P.937

風邪に医者は不要か
 何年か前のことになるが,店頭販売の風邪薬をのんだ人に事故が続発して,風邪薬が非難のまとになったことがあった.その頃「一部の医師」の意見として,風邪ぐらいの病気なら暖かにして寝ているだけでたくさんだ,現にアメリカやイギリスではそれが正しい治療法になっているんだというようなことが語られたり書かれたりした.暖かにして寝ているだけでは医者の出る幕はないのでまことにみもふたもない話だが,私の調べたところでは,この意見にはちょっとした誤解があるようである.それにしてもいまさらどうしてこんな話を私が持ち出したかというと,ある薬理学者が「風邪薬の効果と副作用」という問題を出したところが,「原因療法はない.暖かにして静かに寝ているように指示する.」といった意味の答えを書いた学生が何パーセントかあったという話を聞いて,さきの「一部の医師」の意見が相当な範囲にまで普及しているのに驚いたからである.
 医学生が薬理の試験で薬の作用について答えるのにさえこのような否定的な解答をするぐらいだから,シロウトの中にはこうした意見がかなりな程度に普及していると考えなくてはなるまい.

オスラー博士の生涯・11

オスラーの二度目の欧州旅行—1884

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.942 - P.945

 オスラーはマギル大学赴任前は英国に1カ年留学し,さらに8ヵ月を欧州で過ごしたが,この間にドイツで受けた刺激は大きかった.
 彼はマギル大学に10年間勤務したが,多忙な毎日にやや疲れを感じ,何とかしてもう一度ドイツへの留学を実現したいと希っていた.

診療相談室

無散瞳眼底撮影術について

著者: 陸田博

ページ範囲:P.923 - P.923

質問 無散瞳眼底撮影術その後の発展を第一生命の陸田先生にお伺いしたいのですが.(東久留米市 56歳)
答 無散瞳眼底撮影術は,生命保険の医学的選択に利用するための検査手段として,開発されたものである.

いわゆるトランスアミニーチスと急性肝炎の無黄疸例との鑑別診断について

著者: 上野幸久

ページ範囲:P.924 - P.924

質問 いわゆるトランスアミニーチス(Transaminitis)と急性肝炎の無黄疽例との鑑別診断について,三宿病院の上野幸久先生にご解答願います.(横浜市 48歳)
答 急性肝炎の経過後,血清ビリルビンその他の常用肝機能検査の成績が全く正常化してからもGOT,GPTの軽度異常値(100 Karmen単位以下)だけがかなり長く持続することがあります.これがはたして肝炎の遷延化を示すものか,あるいは無害ないわゆるDefektheilungとみなしてよいのか迷うことがまれでありません.このようなGOT,GPTだけの上昇のため,ときとして無用とも思われる長期にわたる安静を強いられることもあります.ま窪,急性肝炎の既往がなくとも,このような症例をみた場合,潜在性肝炎であるのか,他疾患による2次的肝障害であるのかが問題となります.Popperは1967年にこのようなトランスアミナーゼだけが高い,肝に明らかな病変を認めないものをTransaminitisと呼んで無害なものとしています.

新設医大内科めぐり

診療と教育・研究の分離—聖マリアンナ医科大学・内科(旧称 東洋医科大学)

著者: 染谷一彦

ページ範囲:P.877 - P.877

 東洋医科大学は昭和46年4月,財団法人聖マリアンナ会を母体として創立された.本学の目的は,宗教的精神を背景として,人類愛に燃えたシュバイツァー精神の涵養を計り,生命の尊厳に基づく医師としての使命感を自覚せしめ,人類社会に奉仕する人間を形成するにある.
 昭和48年4月より本学はその名称をより建学の精神を具現せるものにするため,聖マリアンナ医科大学と改称したことをまずお知らせする.

私の本棚

—ローレンツ著 日高 敏隆・久保 和彦 訳—攻撃—悪の自然誌

著者: 島崎敏樹

ページ範囲:P.941 - P.941

 小さめの水槽にある種のさんご礁魚を何匹かいれて飼ってみると,あばれまわって戦った末,いちばん強いのが一匹だけ生きのこる.フロリダの海でもおなじことで,もぐって観察してみると,一つの種類のものは一匹ずつくらしている.
 種の保存のためなら,水槽のなかでみんなが平和共存すればよいのに,魚は闘争のあげく一匹だけに減ってしまうわけで,まさに「悪」としかみえない.

ある地方医の手紙・13

「ブッ返る!」(2)

著者: 穴澤咊光

ページ範囲:P.946 - P.947

 W先生.
 春の弥生の3月も,雪国の当地では,まだ厳冬の延長,まして我々にとっては,2-3月はまさに「交通戦争」ならぬ「卒中戦争」が最高潮に達し,ブッ倒れるほど忙しい季節.とても「春は名のみの風の寒さや……」などといった呑気な感傷に浸るどころではありません.市消防署の救急車は日夜をとわず,ピーポー,ピーポーと不吉な警笛を町や村にまき散らして雪道を疾駆し,当市の公私立の病院はほとんどが満床となり各病院の空床の有無を問合わせるA地方広域救急対策本部の必死の電話のベルが鳴り響きます.大病院のベッドにあぶれた脳卒中患者が単なる「救急協力病院」にすぎない当院にも次々に転送されてきます.もう当科入院患者(約90名)の1/4近くは脳卒中患者で,ときには一度に何人もの患者が昏睡状態で枕を並べてO2吸入を受ける光景は実に壮観無類です.今日の昼過ぎも,脳出血で倒れた患者が入院後24時間とたたぬうち死亡して,ロクに死後処置も済まぬうちに救急隊がまた「お代り」の卒中患者を送りこんできました.ベッドのやりくりがつかず,哀れ新仏は臨終のベッドを新患の卒中患者にあけ渡し,追いたてられるようにして入れ違いに霊柩車に乗って自宅へ……

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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