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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻7号

1973年07月発行

今月の主題 化学療法剤—現状とその使い方

新しい化学療法剤

マクロライド系抗生物質

著者: 中山一誠1

所属機関: 1日大・第3外科

ページ範囲:P.826 - P.827

文献概要

 Macrolideとは,1957年Woodwardにより,巨大なるLactoneと,それにglucoside結合するaminosugarおよびcarbonyl基を共通の基本構造とする抗生物質に名付けられたものである(図1,2).本稿では抗菌スペクトルおよび代謝様式の類似するLincomycin,ClindamycinおよびRifampicinについても言及する.
 Macrolide系抗生物質は主としてグラム陽性菌,グラム陰性球菌,大型ウイルス,マイコプラズマなどに抗菌力のある中範囲抗生物質で,SA,PC,SM,TCなどに耐性のブドウ球菌にも有効である.作用機序は蛋白合成阻害とされており,Macrolide系抗生物質およびLincomycin系抗生物質にはそれぞれ相互間に完全ではないが交叉耐性がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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