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今月の主題 化学療法剤—現状とその使い方 化学療法剤の選び方・原因菌不明の場合
髄膜感染症
著者: 村山隆志1
所属機関: 1北大・小児科
ページ範囲:P.836 - P.837
文献購入ページに移動 各種細菌感染症において,効果的な化学療法を行なうためには,起因菌を証明し,それに対して感受性を有する確率の高い抗生物質を選び,その薬剤の有効量が病巣内に到達することが必要である.
しかし,早期診断,早期治療の絶対的に必要な髄膜炎においては,起因菌を証明してから治療を開始することは事実上不可能であり,したがって日常の診療に際してはその時点では起因菌不明のまま治療を開始しなければならないことが多くなる.また一方どの場合においても,起因菌をできる限り証明するように努め,その感受性型を把握しておくことは,次の感染症に適切な化学療法を行なうために最も大切なことである.
しかし,早期診断,早期治療の絶対的に必要な髄膜炎においては,起因菌を証明してから治療を開始することは事実上不可能であり,したがって日常の診療に際してはその時点では起因菌不明のまま治療を開始しなければならないことが多くなる.また一方どの場合においても,起因菌をできる限り証明するように努め,その感受性型を把握しておくことは,次の感染症に適切な化学療法を行なうために最も大切なことである.
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