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今月の主題 化学療法剤—現状とその使い方 アンケート・私の治療法
合成ペニシリン,セファロスポリン系抗生剤の大量投与の適応
著者: 西村忠史1
所属機関: 1阪医大・小児科
ページ範囲:P.864 - P.866
文献購入ページに移動実際に通常の感染症に対する適正使用量,用法をもってして,このような性格の感染症治療が極めて困難であることは,最近多くの実地医家の経験する所である.このような見地から大量療法の対象も,疾患の種別(髄膜炎,敗血症,肺膿瘍等)はさることながら,起炎菌からもグラム陰性桿菌の如き,高度薬剤耐性菌種が対象となろう.しかし大量療法といえども決して安易に行なうべきでなく,使用薬剤の選択が重要で,それには化学療法係数の高いこと,殺菌作用を有し,組織移行性のよいこと,副作用のない点が配慮されねばならない.ところで用法としては静注による投与が行なわれるが,径口,筋注投与は疾患の性質,患者の負担からも実際にはなかなか行ないえない.
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