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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻8号

1973年08月発行

文献概要

今月の主題 転換期に立つ検診 検(健)診実施上の問題点

呼吸器検診

著者: 長岡滋1

所属機関: 1都立広尾病院・呼吸器科

ページ範囲:P.976 - P.977

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はじめに
 検診といわれるカテゴリーに属するものの中で,呼吸器検診は比較的長い歴史をもつものであり,かなりの功績をのこしているものと思われる.結核が未だに種々の問題をのこしているとはいえ,ひとつの転換期に達しえたのは,化学療法の開発とともに集団検診の普及に負うところが大きい.
 疾病の分布は時代的および地域的背景のもとで変動する.そして,検診というものは,そもそも時代の,また地域のニードによって生じたものであり,ニードに答え応じるものでなくてはならない.結核検診の価値は現在も失われていないし,呼吸器検診の中で,いぜんとして大きなパートをしめている.しかし,その時点のニードにうらうちされて,方法論が展開していくのも必然であろう.問題はニードをみきわめることと,ニードに答応するための方法に的確にアプローチすることである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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