文献詳細
症例にみる精神身体医学・2
文献概要
神経系の心身症
心身症を分類すると,循環器心身症,消化器心身症,呼吸器心身症という具合に分けられる.これらの大部分は,自律神経系の支配領域の器官であるが,他方,神経系の心身症というものがあり,これは主として随意神経系の心身症である.神経系の心身症に属するものとしては,偏頭痛,筋緊張性頭痛,自律神経失調症,痙性斜頸,チック,書痙などが挙げられている,
自律神経系の心身症と随意神経系の心身症については,フロイドは同じような心理的機序によって発症すると考えたが,アレクザンダーは自律神経系の心身症の場合に,身体症状は不安や緊張や抑うつなどの情動変化に単に随伴した症状であるに過ぎず,他方,随意神経系の心身症の場合の身体症状は,心理的葛藤による欲求不満の現われであって,ヒステリー的な機序が考えられるとし,両者の発症機序は異なるものとした.随意神経系の心身症の一つとして,ここに痙性斜頸の症例を紹介しよう.
心身症を分類すると,循環器心身症,消化器心身症,呼吸器心身症という具合に分けられる.これらの大部分は,自律神経系の支配領域の器官であるが,他方,神経系の心身症というものがあり,これは主として随意神経系の心身症である.神経系の心身症に属するものとしては,偏頭痛,筋緊張性頭痛,自律神経失調症,痙性斜頸,チック,書痙などが挙げられている,
自律神経系の心身症と随意神経系の心身症については,フロイドは同じような心理的機序によって発症すると考えたが,アレクザンダーは自律神経系の心身症の場合に,身体症状は不安や緊張や抑うつなどの情動変化に単に随伴した症状であるに過ぎず,他方,随意神経系の心身症の場合の身体症状は,心理的葛藤による欲求不満の現われであって,ヒステリー的な機序が考えられるとし,両者の発症機序は異なるものとした.随意神経系の心身症の一つとして,ここに痙性斜頸の症例を紹介しよう.
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