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文献詳細

雑誌文献

medicina10巻9号

1973年09月発行

文献概要

今月の主題 慢性関節リウマチ(RA)の新しいプロフィール RAの亜型

若年性関節リウマチ

著者: 渡辺言夫1

所属機関: 1杏林大・小児科

ページ範囲:P.1122 - P.1123

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成人の慢性関節リウマチ(RA)との関係
 RAが15歳以下に発症した場合に若年性関節リウマチ(JRAと略す)と呼んでいるが,成人にみられるRAと同一疾患であるか否かは種々の学説があり,現在なお論議されているが,一般には同一の疾患が小児に発症したものと考えられている.しかし,その症状は成人のそれとは著しく異なっていることが多く,年齢の小さい小児に発症した場合は全身症状が烈しく,しばしば脾腫,リンパ腺腫脹,関節炎,発熱を伴い,このような症例をStill's diseaseと呼ぶことがある.現在では脾腫,リンパ腺腫脹を伴わないものについてもJRAイコールStill's diseaseという立場からStill's diseaseと診断するものもあるが,JRAのうちのStill's typeと考えるのが適当と思う.すなわちJRAは関節炎の発症の型から次の3型にわけられる.
 1)Acute type(Still's type)全身症状は著しく,関節炎は広汎であるが,一時的には全く存在しないこともある,一般に初発症状は発熱で,リンパ腺腫脹,脾腫を伴う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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