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今月の主題 慢性関節リウマチ(RA)の新しいプロフィール 治療
金療法の行ない方
著者: 橋本明1
所属機関: 1東大・物療内科
ページ範囲:P.1144 - P.1145
文献購入ページに移動 金が慢性関節リウマチ(以下RAと略)に対して初めて用いられたのは1920年代の終わりで,以降欧米においては40余年の歴史があるが,本邦においては1960年代のはじめからようやくその系統的な使用が始まり,現在に至るまでまだ10余年の歴史しかない.RAに対する金療法の有効性は1960年英国のEmpire Rheumatism Councilの"double blind"controlled trial1)によって確立されたものとなったが,筆者の限られた経験からも,金療法を柱として他の保存的基礎療法を適宜組み合わせることにより,80%以上の症例に完全寛解を含むRA病勢の改善効果を期待できる2).
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