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雑誌目次

雑誌文献

medicina11巻1号

1974年01月発行

雑誌目次

今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方 臓器相関の概念

臓器相関の考え方

著者: 吉利和

ページ範囲:P.10 - P.11

考え方の変遷
 吉代ギリシャ時代の疾病観が,ヒポクラテスの体液的な考え,アスクレピアデスの固体的な見方など,いずれも自然哲学的思弁に強く依存していたのに対して,ルネサンス期以後に人体解剖という実証的な方法によった疾病論が登場したわけである.とくにMorgagni(1682〜1771)は,多数の剖検例から,生前の症状と剖検時の形態学的変化とを関連づけて,疾病というものがある臓器に座をもつことを強調し,ここに,疾病の臓器局在論がはじまったわけである.この流れは今日までも病理学の主流をなしていると考えてよかろう.
 この考えのその後の発展はいくつかの流れにわかれたが,形態学をつきつめる立場は組織病理,細胞病理へとすすみ,疾病の座を細胞に求めるVirchowらの立場にすすんだわけである.これに対してRokitansky(1804〜1878)のような新しい体液病理学の流れがあり,各臓器の病変の存在を規定する共通の立場にそって疾病をながめようとしたようである.この2つの流れは決して相反するものではないと思うが,現象を分析する方向と,それらを総合しようとする立場ともみられる.

病態生理からみた臓器相関

著者: 宮沢光瑞 ,   滝島任

ページ範囲:P.12 - P.13

はじめに
 生体はそれぞれの機能を有する細胞,組織,臓器から構成され,互いに影響を及ぼし合いながら種々の内的,外的刺激に反応し,適応して全体関連性の下に生命現象を営んでいる.すなわち,健康であるためには,個々の細胞,組織,臓器が正常に機能することはもちろんであるが,全体の調和を乱さないことが必要条件となる.生体の自律性均衡は固定的でなく,相対的に安定した動的平役状態にほかならず,これが確保されるためには,臓器内,連続した臓器間,互いに離れた臓器間に相互に促進ないしは制約,協同ないしは拮抗する相関作用が必要である.この内部環境の恒常性homeostasisの破綻,正常な臓器相関の逸脱した現象が疾病と考えられる.

臨床的立場からみた臓器相関

著者: 阿部正和

ページ範囲:P.14 - P.15

 ある1つの疾患の診断に当たって,病変の主座がどこに存在するかをみきわめることはもちろん重要なことである.しかし,それと同時に,その病変が他の臓器に,ときには全身的にどのような影響を及ぼしているかをいつも考えることが内科医には要請されているのである.
 1つの臓器の病変のみを重視するMonoorganopathologieに対して,臓器相関的に疾病をみていくPolyorganopathologieという立場がこれに当たる.近代内科学では,常にこの後者の立場をとりながら診療をすすめていくことが必要である.

主要臓器障害を中心とした臓器相関

心臓病と臓器相関

著者: 太田怜

ページ範囲:P.16 - P.17

心臓を中心とした臓器相関の概念
 心臓を中心として,臓器相関を考えるとき,心臓病が他の臓器に影響を及ぼす場合と,他の臓器の疾患が心臓に影響を及ぼす場合とがある.また心臓と他の臓器との間にお互いの因果関係はないが,共通の原因で病変を生じた場合も,一種の臓器相関と考えてよいであろう.とすれば,心臓という臓器を犯しやすい全身病も臓器相関という眼でながめるべきであろう.
 他のみかたで,「心臓と臓器相関」を分類すれば,心臓と近接臓器,心臓と遠隔臓器というようにも分けられる.例をあげれば,解離性大動脈瘤や大動脈炎症候群のときにみられる大動脈弁閉鎖不全症は,もっとも近接したもの同士の相関であり,心と脳は比較的遠隔のものである.心と肺とは,その中間といってよいであろう.近接したもの同士の相関は,臨床の場で,すぐそれと考えられるが,遠隔のものは,どちらかというと頭にうかびにくい.ここでは,心臓と臓器相関について,比較的見逃がされやすいものをつぎに述べたいと思う.

呼吸器疾患と臓器相関

著者: 村尾誠

ページ範囲:P.18 - P.19

 呼吸器はガス交換を行なうと同時に,肺循環系を内包しているので,疾患時には呼吸と循環と相関した障害が生じやすい.肺性心,心臓性喘息,肺性脳症などの慣用語は,その相関を端的にあらわしている.呼吸と循環の相関は生命維持に必要なエネルギーを直接供給しているので,その異常状態は重篤であり,注目されやすい.
 一方,胸部X線写真撮影は最も普及した診断手段の1つであるので,肺病変は内臓器官のうちでも発見されやすい.この発見しやすさのために,全身性疾患の部分現象としての肺病変が早期に証明される場合が少なくないことも特記すべきことであろう.感染症,アレルギー,膠原病および近縁疾患,腫瘍,先天性疾患に関連する肺病変に関する知識が,近年数多く積み重ねられている.

中枢神経障害と臓器相関

著者: 田崎義昭

ページ範囲:P.20 - P.21

 中枢神経障害をめぐる臓器相関は2つに分けることができる.1つは中枢神経に病巣が初発して諸臓器の障害を起こす場合であり,他は種々な臓器の疾患により脳障害をきたす場合である.前者は,たとえば脳卒中における心電図異常,呼吸障害,消化管出血などである.しかし,これらは中枢神経障害の一徴候として理解されることが多いので,臓器相関としての意義は少ない.後者は心,肺,腎,肝,膵,内分泌腺などの疾患による中枢神経障害で,臓器相関として臨床的に重要である.
 このうち心疾患に由来する脳血管発作,たとえば脳塞栓,心脳卒中,アダムス・ストークス症候群,膵疾患による糖尿病性昏睡,低血糖性昏睡,内分泌疾患による中枢神経障害などは,とりたてて臓器相関を強調するまでもない.臓器相関を考慮する必要があるのは,むしろ脳症を呈するときである.そこでここには脳症を主とした臓器相関について述べることにする.

造血臓器障害と臓器相関

著者: 天木一太

ページ範囲:P.22 - P.25

 造血臓器は,骨髄,脾,リンパ節および胸線である.これらの場所では赤血球,リンパ球,形質細胞を含む各種白血球,および血小板がつくられ,また免疫グロブリンが産生されている.造血臓器の障害はとりもなおさず血液疾患である.
 血液は,心臓と血管によって全身をあまねく循環し,すべての組織に酸素を運び,炭酸ガスを排泄し,白血球,免疫グロブリンによってあらゆる部位の防衛を行ない,組織に栄養を送り,滲透圧や電解質を調節して,組織に適当な環境をつくり,そのうえ出血と血栓の傾向をちょうどよい状態に保っている.

腎臓病と臓器相関

著者: 鈴木好夫 ,   越川昭三

ページ範囲:P.26 - P.27

はじめに
 腎疾患が病気全体のなかで占める割合はたかだが1%にすぎず,決して多くはないにもかかわらず,医療のなかで少なからぬ比重を有するのは次のような理由であろう.
 他臓器の感染症,変性疾患,機能異常に際し腎に病変が生じることが多く,また治療法の多くが腎に影響を与え,腎機能検査は他臓器の臨床にも行なわれるべき検査とされるが,このことはとりもなおさず腎臓のもつ他臓器とのかかわりあいの重要さを示すことにほかならない.事実,筆者らの腎疾患の臨床を専門とする教室は他科から腎機能の測定とその結果のevaluationを求められることが最近とくに多くなっている.

肝臓病と臓器相関

著者: 石井裕正

ページ範囲:P.28 - P.30

はじめに
 肝疾患,とくに肝硬変症においては他臓器の機能的ならびに器質的病変がしばしばみられる。ここで臓器相関とに,1つの臓器に疾患があると,その影響が他臓器にも及び障害がおこり,それが偶然の合併と考えられるよりも高頻度にみられる場合をいう.その場合,肝障害の必然の結果として他臓器に病変を生ずることもあり,また同一原因によって肝と他臓器が同時におかされる場合もある.しかし肝障害の際,いかなる経路を介して他臓器へ影響が及ぶかなどの多くのテーマが残されている.ここでは肝疾患のときによくみられる他臓器の病変についてその概略を論じたい.

臓器相関からみた症候群

肺性脳症

著者: 後藤文男

ページ範囲:P.32 - P.33

はじめに
 肺性脳症という概念は,1つの疾患単位というよりも,臓器相関の立場からみた病態生理学的概念として理解すべきものである.そこで,肺性脳症とはどういうものであるかを考える前に,肺と脳の臓器相関の問題について簡単に触れてから本論に入りたいと思う.

CO2ナルコーシス

著者: 岡田和夫

ページ範囲:P.34 - P.35

概 念
 肺性脳症とどう区別するかが臓器相関の面からも問題であるが,CO2ナルコーシスは呼吸不全が原因になり動脈血CO2分圧が上昇し,頭痛,意識障害などが進んで昏睡や循環障害に陥った場合と考えられる.
 病態生理からの問題点は次のようである.

過換気症候群

著者: 梅田博道

ページ範囲:P.36 - P.37

過換気症候群とは?
 過換気症候群とは,心因性因子,身体性因子,あるいは両者の合併でおこる発作性の過換気と,それにともなう機能障害で,中枢性および末梢性の神経血管性変化と筋肉性変化により多彩な症状をおこすものである.なんらかの原因,誘因によって生じた過換気がもとで,身体のほとんどすべての部位に障害をおこすこの症候群は,臓器相関のきわめて大きい病気だといえよう.
 正常の換気は化学的および神経的機構の複雑な連鎖により,ガス交換の必要に応じて自動的に調節されている.痛みにともなうあえぎ,疲れたときのため息など,感情,情緒の変化によっても換気が変わることはよく知られている.つまり,正常でも精神緊張,心配ごと,恐怖などによって換気はその深さと数を増すものである.このメカニズムは,ストレスに適応する現象ともいえる.

心脳卒中

著者: 藤井潤

ページ範囲:P.38 - P.39

最初の報告
 心脳卒中とは元来は新鮮な心筋硬塞に伴う脳卒中様発作に対して与えられた名称である.沖中・村上ら1)は浴風会における臨床病理学的観察から,昭和28年(1953)第17回日本循環器学会総会で次のように報告した.
 "老年者剖検376例に於て,心筋梗塞發作時の脳卒中様發作に就き,臨床病理学的に観察した.376例中19例に新鮮な心筋梗塞を認め,其8例に生前脳卒中様發作を来した.其内譯は脳出血1例,脳軟化4例,原因不明のもの3例である.一方新鮮な脳出血38例に1例,新鮮脳軟化症21例では4例(19.0%),原因不明の脳卒中様發作16例では3例(18.8%)に新鮮な心筋梗塞が認められた.即ち老年者の心筋梗塞時には高率に卒中様發作が認められ,出血乃至軟化による場合には軟化が多い.……従って心筋梗塞時の脳卒中發作は發作機転より(1)合併症としての脳血栓,脳塞栓による場合,(2)同時性の脳出血,(3)脳に卒中を説明するに足る所見のない3つの場合に大別出来,(2)の場合は稀である.此3者は何れも新鮮な心筋梗塞に伴う脳卒中發作で,臨床上特異な像を呈する為,心脳卒中症(Cardiocerebral apoplexy)と呼称したい."

カテコラミン心筋症

著者: 真柴裕人 ,   藤野武彦

ページ範囲:P.40 - P.41

 心臓病を病因論の立場から分類すると,先天性心臓病,リウマチ性心臓病を含む各種の炎症性心臓病,動脈硬化性心臓病,高血圧性心臓病,肺性心臓病(肺性心)等が主なるものとしてあげられる.また,比較的稀なるものとしては,外傷や,原発性・転移性の腫瘍が病因となる.上記の病因以外にも心臓に病的状態をもたらす原因,因子となるものが種々あるが,そのいかんをとわず惹起された心臓の病的状態を心筋症(cardiopathy)と呼ぶ.心筋症をさらに分類することにより心臓を中心とする各種の臓器の相関が明らかとなる.

肝脳症候群

著者: 寺尾寿夫

ページ範囲:P.42 - P.44

 肝脳症候群とは肝と脳とが同時に侵され,しかも両者に相関関係のあるすべての疾患を含む名称である.この中には原因を異にするいくつかの疾患が含まれる.
 肝脳疾患は次の如く分類できる.

肝性昏睡

著者: 山崎晴一朗

ページ範囲:P.45 - P.47

はじめに
 肝性昏睡は重症肝疾患の末期にたどりつく終着駅であるが,決して1つの定まった疾患でなく,種々の異なった原因によって起こるので,きわめて複雑多数な病像を呈するものである.
 それぞれに各因子の占める割合によって異なった像の肝性昏睡を起こすものと思われるが,肝と脳との間に密接な関連性のあることは事実である.肝性昏睡は病因的に激症肝炎や急性中毒による広汎な急性肝壊死のときにみられる肝不全因子の強い型と,肝硬変症の末期に肝実質障害と門脈大循環系短絡形式によってみられる肝不全因子とNH4中毒因子も含まれる型とNH4中毒因子の強い慢性門脈大循環性脳症型とに分けることができる(図1).NH4という単一のもののみで解決できる問題でないと考え,多元的因子として物質代謝面よりNH3による腸管因子のほかに肝源性因子の究明を試み肝脳相関についてのべる.

腸間膜血行不全症

著者: 林四郎

ページ範囲:P.48 - P.49

 最近報告例が増加している腸管硬塞,腸間膜血管の急性閉塞1)にさいして,全身の血行動態に異常が惹起されることが知られているが,これとは逆に低血圧などの合併症の1つとして,血管系に閉塞がないのに,腸管粘膜の出血性壊死が出現することにも以前から関心が払われてきた.全身性の血行障害,あるいは心疾患などに伴って腸管に血行障害が出現することは,臓器相関の面からいっても,病態生理上興味深いものであるし,臨床的にも生命の危険を招く腸管硬塞の予防,治療について十分検討を進めることが必要である.

心性肺

著者: 岩崎栄

ページ範囲:P.50 - P.51

心性肺の概念
 肺と心との相関は,従来より慢性肺性心の概念で説明されており,その病態は,ほぼ明らかにされ,最近では,機能的肺性心とか,早期肺性心状態の把握と,その病態生理学的解明がなされつつある現状である.このように,肺の機能およびまたは構造に影響を与える疾患の結果起こった右室の肥大を慢性肺性心と呼ぶのに対して,「心臓の機能およびまたは構造に影響を与える疾病の結果起こった慢性的な肺の病変を心性肺」と総称している.ただし肺の病変とは,肺静脈圧の上昇にもとづく肺間質や肺胞における浮腫性変化であり,この状態の持続による肺間質および肺胞壁の線維化(肺疾患自体による線維化を除く)であるという1),2).心と肺との間は,右室—肺—左室の配列からみて明らかな如く,血行動態的には,たがいに相関し合う位置にあり,Hopeによりはじまり,Starlingによって確立せられた心不全発生機構の後方障害説から説明すれば,肺疾患の後方障害としての右心障害は肺原性心疾患(肺性心)であり,左心障害の後方障害として生ずる肺病変を心原性肺疾患(心性肺)といえよう3)

肝腎症候群

著者: 安部井徹

ページ範囲:P.52 - P.53

 肝と腎との相関は,肝腎症候群とか肝腎障害症などといわれて,古くから注目されてきた。歴史的な流れをみると,肝腎症候群と肝腎障害症とはその意図するものが異なっている.しかし往々にして両者は混同されており,概念的にきわめて難解になってしまっている.ここでは両者の概念を明確にし,とくに肝腎症候群について詳述する.

肝脾症候群

著者: 勝沼英宇

ページ範囲:P.54 - P.55

緒言
 肝臓,脾臓はヒト体内臓器のうち,構造,機能が極めて類似し,相互に密接な関係を有する実質臓器として古くから知られているが,肝脾関係を意味すると思われる「肝脾症候群」という用語はほとんど使用されておらず,わずかにDurhamおよびLieber/Olbrichらの症候学辞典にspleen-liver syndromes,Spleno-hepatomegaler Symptornenkornplexとして,Banti's diseaseにおける種々の程度の肝障害と門脈圧亢進を伴う慢性のfibroadenie脾腫と貧血および他血球成分の減少を症状とする症候群(Banti症候群と同義語)を表わすと記載されているのみである.果たしてこれだけで十分なのか,肝脾の臓器相関性の立場から,本症候群を呈する疾患とその病態を検討してみたいと思う.肝脾の相関を考える順序としては以下のようなことがあげられよう.

肝と消化管—とくに静脈瘤について

著者: 川井啓市 ,   多田正大

ページ範囲:P.56 - P.57

はじめに
 従来,臨床医学の成り立ちは,主として形態学に裏付けられた病理学を基礎として発展してきたが,単に形態学的な面のみでとらえられていた疾患の病態生理も,次第に形態と機能の相関,あるいは臓器相互の相関の面からも解明が試みられつつある.このような関係は肝と消化管の間でも同様で,これらの診断と治療にあたっては,常に他の臓器の病態生理の把握に十分注意せねばならない1).また肝疾患と消化管疾患では,きわめて類似した自覚症状,すなわち全身倦怠感,悪心,嘔吐,腹部膨満感,不快感,便通異常などを訴えることが多く,その鑑別診断上,またお互いの疾患をよく把握するためにも両疾患を切り離して考えることはできない.
 すなわち,肝疾患時における消化管の機能異常は臨床上しばしば経験される症候の1つで,その発生機序については現段階でも必ずしも明確に結論づけられていない点も多いが,胃液分泌機能の低下,腸管運動の低下,脂溶性ビタミン(A,D,E,K)やカルシウムの吸収障害などがあげられる.また低蛋白血症が関与して腸管粘膜に浮腫もみられることもあるし,肝炎の初期あるいは閉塞性黄疸では無胆汁性の粘土様灰白色便がみられ,また脂肪酸の吸収障害によって便中の脂肪成分の増加もみられるのである.

腎と肺

著者: 岡安大仁

ページ範囲:P.58 - P.59

 腎と肺の関連は,腎と心あるいは肺と心のように,その相関性が機能的に表面化していないことなどもあって比較的に軽視されてきたようであるが,腎と肺はともに血中の不要成分の排泄器官としても,とくに体液の酸・塩基平衡の調節など健常および病態時ともに強い相関をもっている.しかし,ここではこれらの相関性を述べるのが本旨ではないので,腎と肺の双方に関連する疾患をとりあげ,臓器相関の立場から眺めるにとどめたい.
 腎と肺に病変がわたるものという広いとらえ方をすると,膠原病を初めとして,代謝性疾患,腎疾患,感染症,悪性腫瘍,血管疾患,その他きわめて多岐の疾患が包含されることになるが,狭義の症候群としては,Stanton(1958)の提唱したGoodpasture症候群である.しかし,Overholt(1965)1)などはAcute pulmonary-renal syndromesとして症候群を広義にとらえており,さらに最近のGoodpasture症候群に対する免疫学的知見には画期的なものがあるので,これらの観点に立ってみると,肺-腎相関疾患の主なものは次のようになるといえよう.

腎と造血臓器

著者: 前川正 ,   白倉卓夫

ページ範囲:P.60 - P.61

 腎は尿生成の重要な外分泌器官である.腎障害により、その機能が充分に果たせなくなると,生体にとって有害な尿素窒素やクレアチニン,その他の中間代謝産物か体内に蓄積する.このような病態では血球生成の場である造血臓器もなんらかの影響をうけると考えられている.一方,腎は赤血球生成に重要な役割を演ずる造血ホルモン,erythropoietin(Epo)の産生臓器でもある.
 Epoは赤血球系細胞の最も幼若な血液幹細胞(ERC:erythropoietin responsive cell)に直接作用して,幹細胞から赤血球系細胞へ分化成熟させる作用をもっている.このホルモンの約90%は腎で産生されると現在考え、られているが,その産生速度は組織における酸素の供給と需要のバランスで調節されている.供給がなんらかの原因(Hb濃度の減少,心拍出量の減少,血中酸素含有量の低下,Hbの酸素親和性の亢進する異常Hb血症など)で低下したり,供給は異常ないのに需要が増加して相対的に供給不足となる(甲状腺機能亢進症)場合には,腎が敏感に酸素欠乏を感受してEpo産生を増し,これを血中に放出する.造血臓器に運ばれたEpoは骨髄細胞に働いて,赤血球系細胞の分化増殖を促して赤血球をより多く末梢血へ送り込む.

座談会

日常診療における臓器相関

著者: 三上理一郎 ,   田崎義昭 ,   高須照夫 ,   太田怜

ページ範囲:P.62 - P.69

 医学における専門分化は内科領域にも波及し,臓器別,疾患別診療にまで進みっつある.しかし,疾病は種々の要因により発現するものであり,日常診療に際しては,患者を系統的に把えた上で診断を下さねばならない.そして,その系統的診断のキー・ポイントとなるのが臓器相関という考え方であろう.
 今回は自験例を中心に,臓器相関とはどういうものであるか,どういった利点を持っているのかについてお話しいただく.

カラーグラフ 臨床医のための病理学

XI.消化器疾患(2)

著者: 金子仁

ページ範囲:P.74 - P.75

 小腸の疾患は割合に少なく,大腸や直腸には致死的な病変が多い,癌も小腸には少ない.
 虫垂癌は稀な病気だが,腹腔内に粘液が多量に充満することがあり,Pseu・domyxoma peritonei(腹膜偽粘液腫)といい,卵巣癌の場合も起こる.アメ一バ赤痢は外地にいったことのない人でも起こる.

グラフ 血管造影のみかた

—腹部・その1—腎・副腎(腫瘍を中心として)

著者: 平松京一

ページ範囲:P.78 - P.88

 腹部血管造影では,dos Santos(1929)1)による経腰的大動脈造影が長い間その主流をなしてきたが,Seldinger(1953)2)によって考案された経皮カテーテル法を応用して,Ödman(1956)3)が大動脈分枝の選択的造影を施行して以来,腹部臓器についての選択的血管造影は日常のルーチン検査として広く普及するに至った.
 腹部血管造影のシリーズにおける第1回として,とくに血管造影が重要と考えられる腎・副腎の腫瘍を中心に述べてみたい.

ベクトル心電図講座・1

正常ベクトル心電図

著者: 石川恭三

ページ範囲:P.89 - P.95

 ベクトル心電図というとむずかしいもの,日常の臨床とはかけ離れたものと誤解している人や,特別な理由もなく,ベクトル嫌い,ベクトルアレルギーの人が諸者諸賢の中におられるのではないでしょうか.どうか,そうベクトル心電図を毛嫌いしないで,一度手にとって充分に味わって下さい.まんざら捨てたものではないことがお判りになると思います.
 この講座では,1)ベクトル心電図を利用して,標準12誘導心電図波形を理解すること,2)ベクトル心電図そのものの判読法,そして、3)ベクトル心電図の基礎になっている3誘導スカラー心電図(X-Y-Z誘導心電図)の読み方,を3本の柱として稿を進めてゆきたいと患います.ここでは,むずかしい理論には触れずに,日常の臨床に必要と思われる事項について,ベクトル心電図の基礎から述べてゆきたいと思いますので,全く予備知識のない方にでもお判りいただけると思います.

専門医に聞く・17

高度な高血圧に痛風と眼底出血を伴い,軽度の脳血管障害をみた70歳男子の例

著者: 菅邦夫 ,   木村武 ,   斎藤文彦

ページ範囲:P.96 - P.99

 本症例を要約すれば,70歳の管理職で,15年前より高度な高血圧があり,これに痛風と眼底出血を併発,さらに最近軽度の脳血管障害の続発をみており,いわゆる高血圧症第III期に属すると思われるが,心,腎には病的所見はほとんどみられず,また,糖尿病傾向もないということになろう.
 われわれも日常診療に当たっていて,しばしば遭遇する症例であるが,本例の如く来診が不定期的な者については,全く同様の悩みをもっている.というのは,高血圧の治療は本来それによってもたらされる器質的な病変の発生や進行を極力阻止しようとすることが目的であって,第III期の高血圧患者では,その病変が既に多少なりとも明白に発生してしまらているわけであるから,治療も多面化し,複雑となるばかりでなく,時として御指摘の如く矛盾に陥ってしまうからである.設問が血圧の調節にしぼられているので,以下われわれの考え方を開陳するが,治療の成否は,これはすべての疾患について共通で,しかも自明なごとではあるが,病気と取り組む患者の姿勢によって,大きく左右されるということである.定期的な受診で必要な諸検査を実施し,医師が病態の推移をできる限り正しく掌握し,適切な助言を与え得なければ,結局不幸なのは患者自身にほかならないだろう.患者と医師との間に充分な意志の疎通,相互信頼がなければ,有効な治療方法を見出すことは不可能といってよいと思うのである.

アルコールによる臓器障害・1

アルコールにともなう神経症状

著者: 古和久幸

ページ範囲:P.100 - P.103

はじめに
 アルコール多飲者にしばしば精神症状(幻覚,振せんせん妄,コルサコフ症候群など)があらわれることは良く知られており,わが国では主として精神科領域でとり扱われてきた.一方,欧米ではこれら精神症状のほかに,多発神経炎,ウェルニッケ脳炎,てんかん発作などの中枢および末梢神経障害がアルコール多飲者にかなりの頻度にみられる,とくに米国では慢性アルコール中毒者が多く,成人人口の約5%,5〜6百万人にも達するといわれ,アルコールによる神経症状を有するものが,Neurologyの外来の大半を占めているといっても過言ではない.
 わが国でも,生活様式の欧米化にともない,高濃度のアルコールが長期間常用されてきた,最近になり,アルコール中毒によると思われる神経症状もときにみられるが,その頻度は欧米に比してまだ少ない.その原因については不明であるが,アルコール飲料の種類,濃度,量,食事習慣の違いなどが関係しているかもしれない.

臨床免疫カンファレンス・4

全身リンパ節腫脹,高γ-グロブリン血症,骨髄および末梢血中に異常細胞が出現した症例

著者: 柴田昭 ,   今村幸雄 ,   加納正 ,   田中昇 ,   堀内篤

ページ範囲:P.104 - P.116

症例 田○正○郎 75歳 男
 家族歴:兄弟の1人がリンパ節疾患で死亡しているが詳細は不明である.
 既往歴:特記すべきことはない.

図解病態のしくみ

神経1.運動障害

著者: 本多虔夫

ページ範囲:P.118 - P.119

運動障害(総論)
 運動といえば錐体路,錐体路といえば運動と考えられるぐらい運動に関する神経機構の中で錐体路のしめる位置は大きい.しかし,複雑な運動が正確かつ迅速に行なわれるためには錐体路ばかりでなく錐体外路や小脳の働きが必要なことはいうまでもない.またこれら中枢機構の機能を実際の運動としてあらわすのは末梢臓器の役割であるからこれも無視することはできない.
 錐体路 前頭葉の運動領に始まり,内包,大脳脚,橋底部を経て,延髄にて交叉し,対側の脊髄前角細胞に終わる.その一部は橋,延髄にある運動性脳神経核にも達している.このように本伝導路が顔面から足先まで全ての運動をつかさどっていることは,その経路からも明らかであり,またそれが障害されたときに運動が全く不可能になることから,本伝導路が運動本態をつかさどっていることは疑いない.本伝導路を障害されたときには麻痺とともに筋痙直,腱反射の亢進,病的反射の出現がみられることが多いが,これら症状の発現については,それが実際に錐体路自身の障害によるものであるのか,あるいは錐体路に隣接して走る他の伝導路の障害によるものか,なお明らかではない.

検体の取り扱い方と検査成績

組織材料の病理学的検査

著者: 金子仁

ページ範囲:P.120 - P.122

 病理組織学的検査が,他の検査と根本的に異なる点は,その成績が単なるデータでなく,病気の診断そのものであるという点である.
 病理で癌と診断すれば,臨床医は広汎摘出し,抗癌剤を用いるし,病理で結核と診断すれば,臨床医はストマイ,パスなどの治療を始め,肉腫と診断すれば腕を切断するのである.

くすりの副作用

リファンピシン—ショック例を中心に

著者: 植村敏彦

ページ範囲:P.123 - P.125

 RFPの毎日1回服用の臨床試験時期の報告では,重篤な副作用が少ない,INH程度に使用が容易な薬剤として報告されていた.しかしその後一般に用いられるようになって,まれではあるが相当重篤な副作用が報告されるようになった.例えば肝障害,紫斑病状の発疹,溶血発作などが報告されている.このうち肝障害は単にGOT,GPTの上昇程度にとどまるものが大部分で,中には服薬を続けているうちに正常に戻ったものもある.しかし,まれには黄疸を伴う程度のものもある.
 しかし最近本剤が高価なことも関係あると思われるが,週2回または1回の間欠的投与が試みられるようになってから,毎日法ではほとんど経験されなかったような特異な副作用が見られるようになり,欧米,ことに北欧方面から多数の症例が報告されるようになった.

小児の処置

浣腸,高圧浣腸

著者: 川崎富作

ページ範囲:P.126 - P.127

 日常子どもを診療している私たちは,診断のために,あるいは治療の目的で,浣腸を日常茶飯事として行なっている.本稿では主に私たちが行なっている方法についてのべようと思う.

小児緊急室

発熱

著者: 今村栄一

ページ範囲:P.128 - P.129

 発熱は多くの病気に共通の症状であり,急患として訪れる小児の主訴の中で最も多い.発熱ということで,特定の疾患群を考えるのではなく,発熱を中心として鑑別のルートを作らなければならない.発熱にはいろいろの型があるが,微熱が続くからと急患にくることはないので,突然の発熱に限定して小児の疾患を考えてみたい.

婦人の診察

婦人の体温(1)

著者: 橋口精範

ページ範囲:P.130 - P.131

 婦人を診察する場合,婦人では基礎体温といって,早朝起床前の空腹時の口中舌下温に周期的な変化がみられ,ときには,この体温の変化を微熱として感じるものさえあること,また婦人にみられる発熱のうち,とくに産褥のそれには特異な点があるので,ここでは基礎体温曲線とその種々相,産後の発熱についてのべることにする.

オスラー博士の生涯・16

フィラデルフィアからボルティモアに—1888〜1889

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.133 - P.135

 1885年にオスラーはカナダのマギル大学からフィラデルフィアのペンシルバニア大学の内科教授に招へいされたが,この地に滞在した5年間は,オスラーにとっては内科学の研究において実り多い年月であり,同時にまた,彼自身のユニークな方法で学生への内科学の教育が行なわれたのである.

随想

よき師,よき友にめぐまれて—神経内科のあゆみ

著者: 黒岩義五郎

ページ範囲:P.70 - P.71

 本誌の編輯の方に,何か若い時の昔の思い出などを書けといわれたのであるが,わたくしは随想を書くのが得意ではないし,とくに抵抗を感じたのは「思い出」を書かねばならないほど年を重ねたのかという感じであった.

診療所訪問

都心にクリニックを開いて1年半—金上クリニック金上晴夫所長を訪ねて

著者: 編集室

ページ範囲:P.136 - P.137

 ●たいへんモダンな診療所ですね.
 金上 病院臭いのが嫌いなんで,色なんかも暖たかくして,明るい感じにしたんです.

ある地方医の手紙・19

詐病(malingering)

著者: 穴澤咊光

ページ範囲:P.138 - P.139

W先生
 6年前,私が米国南部のある医大の神経学教室に留学中のこと.定例水曜朝の症例検討会に,右足がきかない,という若い男の患者があらわれました.この男,ドタリ,バタリ,と渋面をつくって,いかにも痛そうに右足をひきつりながらあらわれ,なみいる医師やインターンに大げさなゼスチュアたっぷりに,自分の身の上話をしてきかせました.「私は米海軍の戦艦ニューヨーク号の乗組員で,ベトナム戦で手柄をたて議会勲章(日本の金鵄勲章に相当する最高名誉の勲章)を貰った勇士であります.私の乗艦は大西洋からエリー湖を通ってデトロイト港に回航され,私はそこで上陸して車で当地に向かったのですが,運転中急に道路がフワフワと浮き上がったかと思うと,急に右足が痛み出し,しびれてしまって……

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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