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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻1号

1974年01月発行

文献概要

今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方 臓器相関の概念

病態生理からみた臓器相関

著者: 宮沢光瑞1 滝島任1

所属機関: 1東北大・第1内科

ページ範囲:P.12 - P.13

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はじめに
 生体はそれぞれの機能を有する細胞,組織,臓器から構成され,互いに影響を及ぼし合いながら種々の内的,外的刺激に反応し,適応して全体関連性の下に生命現象を営んでいる.すなわち,健康であるためには,個々の細胞,組織,臓器が正常に機能することはもちろんであるが,全体の調和を乱さないことが必要条件となる.生体の自律性均衡は固定的でなく,相対的に安定した動的平役状態にほかならず,これが確保されるためには,臓器内,連続した臓器間,互いに離れた臓器間に相互に促進ないしは制約,協同ないしは拮抗する相関作用が必要である.この内部環境の恒常性homeostasisの破綻,正常な臓器相関の逸脱した現象が疾病と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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