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今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方 主要臓器障害を中心とした臓器相関
中枢神経障害と臓器相関
著者: 田崎義昭1
所属機関: 1北里大内科
ページ範囲:P.20 - P.21
文献購入ページに移動 中枢神経障害をめぐる臓器相関は2つに分けることができる.1つは中枢神経に病巣が初発して諸臓器の障害を起こす場合であり,他は種々な臓器の疾患により脳障害をきたす場合である.前者は,たとえば脳卒中における心電図異常,呼吸障害,消化管出血などである.しかし,これらは中枢神経障害の一徴候として理解されることが多いので,臓器相関としての意義は少ない.後者は心,肺,腎,肝,膵,内分泌腺などの疾患による中枢神経障害で,臓器相関として臨床的に重要である.
このうち心疾患に由来する脳血管発作,たとえば脳塞栓,心脳卒中,アダムス・ストークス症候群,膵疾患による糖尿病性昏睡,低血糖性昏睡,内分泌疾患による中枢神経障害などは,とりたてて臓器相関を強調するまでもない.臓器相関を考慮する必要があるのは,むしろ脳症を呈するときである.そこでここには脳症を主とした臓器相関について述べることにする.
このうち心疾患に由来する脳血管発作,たとえば脳塞栓,心脳卒中,アダムス・ストークス症候群,膵疾患による糖尿病性昏睡,低血糖性昏睡,内分泌疾患による中枢神経障害などは,とりたてて臓器相関を強調するまでもない.臓器相関を考慮する必要があるのは,むしろ脳症を呈するときである.そこでここには脳症を主とした臓器相関について述べることにする.
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