文献詳細
文献概要
今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方 主要臓器障害を中心とした臓器相関
肝臓病と臓器相関
著者: 石井裕正1
所属機関: 1慶大・内科
ページ範囲:P.28 - P.30
文献購入ページに移動はじめに
肝疾患,とくに肝硬変症においては他臓器の機能的ならびに器質的病変がしばしばみられる。ここで臓器相関とに,1つの臓器に疾患があると,その影響が他臓器にも及び障害がおこり,それが偶然の合併と考えられるよりも高頻度にみられる場合をいう.その場合,肝障害の必然の結果として他臓器に病変を生ずることもあり,また同一原因によって肝と他臓器が同時におかされる場合もある.しかし肝障害の際,いかなる経路を介して他臓器へ影響が及ぶかなどの多くのテーマが残されている.ここでは肝疾患のときによくみられる他臓器の病変についてその概略を論じたい.
肝疾患,とくに肝硬変症においては他臓器の機能的ならびに器質的病変がしばしばみられる。ここで臓器相関とに,1つの臓器に疾患があると,その影響が他臓器にも及び障害がおこり,それが偶然の合併と考えられるよりも高頻度にみられる場合をいう.その場合,肝障害の必然の結果として他臓器に病変を生ずることもあり,また同一原因によって肝と他臓器が同時におかされる場合もある.しかし肝障害の際,いかなる経路を介して他臓器へ影響が及ぶかなどの多くのテーマが残されている.ここでは肝疾患のときによくみられる他臓器の病変についてその概略を論じたい.
掲載誌情報