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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻1号

1974年01月発行

文献概要

今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方 臓器相関からみた症候群

過換気症候群

著者: 梅田博道1

所属機関: 1名古屋保健衛生大内科

ページ範囲:P.36 - P.37

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過換気症候群とは?
 過換気症候群とは,心因性因子,身体性因子,あるいは両者の合併でおこる発作性の過換気と,それにともなう機能障害で,中枢性および末梢性の神経血管性変化と筋肉性変化により多彩な症状をおこすものである.なんらかの原因,誘因によって生じた過換気がもとで,身体のほとんどすべての部位に障害をおこすこの症候群は,臓器相関のきわめて大きい病気だといえよう.
 正常の換気は化学的および神経的機構の複雑な連鎖により,ガス交換の必要に応じて自動的に調節されている.痛みにともなうあえぎ,疲れたときのため息など,感情,情緒の変化によっても換気が変わることはよく知られている.つまり,正常でも精神緊張,心配ごと,恐怖などによって換気はその深さと数を増すものである.このメカニズムは,ストレスに適応する現象ともいえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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