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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻1号

1974年01月発行

文献概要

今月の主題 新しい臓器相関のとらえ方 臓器相関からみた症候群

腸間膜血行不全症

著者: 林四郎1

所属機関: 1信州大第1外科

ページ範囲:P.48 - P.49

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 最近報告例が増加している腸管硬塞,腸間膜血管の急性閉塞1)にさいして,全身の血行動態に異常が惹起されることが知られているが,これとは逆に低血圧などの合併症の1つとして,血管系に閉塞がないのに,腸管粘膜の出血性壊死が出現することにも以前から関心が払われてきた.全身性の血行障害,あるいは心疾患などに伴って腸管に血行障害が出現することは,臓器相関の面からいっても,病態生理上興味深いものであるし,臨床的にも生命の危険を招く腸管硬塞の予防,治療について十分検討を進めることが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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