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文献詳細

雑誌文献

medicina11巻1号

1974年01月発行

文献概要

くすりの副作用

リファンピシン—ショック例を中心に

著者: 植村敏彦1

所属機関: 1国立療養所東京病院・内科

ページ範囲:P.123 - P.125

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 RFPの毎日1回服用の臨床試験時期の報告では,重篤な副作用が少ない,INH程度に使用が容易な薬剤として報告されていた.しかしその後一般に用いられるようになって,まれではあるが相当重篤な副作用が報告されるようになった.例えば肝障害,紫斑病状の発疹,溶血発作などが報告されている.このうち肝障害は単にGOT,GPTの上昇程度にとどまるものが大部分で,中には服薬を続けているうちに正常に戻ったものもある.しかし,まれには黄疸を伴う程度のものもある.
 しかし最近本剤が高価なことも関係あると思われるが,週2回または1回の間欠的投与が試みられるようになってから,毎日法ではほとんど経験されなかったような特異な副作用が見られるようになり,欧米,ことに北欧方面から多数の症例が報告されるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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